万感 池江璃花子“日大生”ラスト個人種目で2冠目 競泳日本学生選手権

[ 2022年8月31日 16:26 ]

競泳日本学生選手権最終日 ( 2022年8月31日    東京辰巳国際水泳場 )

<競泳日本学生選手権最終日>女子100メートル自由形決勝、優勝した池江璃花子(撮影・小海途 良幹)
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 女子100メートル自由形決勝が行われ、池江璃花子(日大4年)が54秒26で優勝。50メートル自由形に続き、今大会2冠目を獲得した。

 予選は全体2位で決勝は第5レーンからスタートした池江は、50メートルのターンでは2番手と出遅れた。しかしラスト50メートルは1ストロークごとに前との差を詰めると、残り25メートル付近で先頭に。最後は池本凪沙(中大2年)との大激戦となったが、わずかな差で同種目で最初で最後のタイトルを獲得した。

 ゴールした池江は、自分の順位を確認するとニッコリと笑顔。「日大で出る最後の個人種目だったので、どうしても優勝したかった。最後のタッチで負けるかなと思ったが、諦めずに(日大の)みんなの顔を思い出しながら頑張りました」と話し、声を震わせた。

 日大入学直前の19年2月に、白血病の発症を公表。厳しい闘病生活を乗り越えて回復し、奇跡的に昨夏の東京五輪にも出場した。そんな4年間が走馬燈のように思い出されたのか、「大学4年間、凄いつらいこともあったし、悔しいこともあったし、それでもチームメートが最後まで応援してくれた」と話すと、ますます声は震えた。日大生として臨む最後のレースは、この後に行われる女子800メートルリレー決勝。「まずはしっかり予選を通過できたので、何番でもいいので、最後は楽しんで終わりたい」と完全燃焼を誓った。

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