照ノ富士1差離れん 徳俵から逆転力技 遠藤に浴びせ倒しドヤ!

[ 2017年3月24日 05:30 ]

大相撲春場所12日目 ( 2017年3月23日    エディオンアリーナ大阪 )

<春場所12日目>遠藤(左)にもろ差しを許し徳俵に詰まる照ノ富士、この後逆転して白星を挙げた
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 照ノ富士らしさはこの日も健在だった。遠藤に両まわしを取られて徳俵に左足が掛かったが、右上手を取ってパワー全開で体を浮かし、土俵中央まで戻しながら時計回りにグルリ。バランスを崩した相手に体重を乗せて浴びせ倒し。「(右)上手が掛かってなかったら危ないかもしれないけど、一瞬持ち上げて(右足を掛けたら)崩れてたから」。1敗を死守し“どうだ”と言わんばかりの表情を土俵上で見せた。

 16年初場所で膝を故障してからカド番を繰り返してきた。11敗した初場所までの不振がうそのような快進撃だが、その理由は稽古場にある。「稽古も自分にうそをつかないでやったのが良かったんじゃないかな」。初場所後は同部屋の横綱・日馬富士の「稽古はうそをつかない」という言葉を胸に稽古に励み、約100キロの土のうをビールケース2つを重ねた60〜70センチの高さまで持ち上げるトレーニングを取り入れ筋力を強化した。膝の状態は「まだ怖い」と話すが「ケガした中で一番稽古できた」。稀勢の里とは1差。かつて横綱候補と呼ばれた男の勢いは止まらない。

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