松井功 チーム戦1差V!熊本復興へ「支援続ける」

[ 2016年10月12日 05:30 ]

スポニチ・チャリティーゴルフ・シニアプロアマ大会2016 ( 2016年10月11日    千葉県市原市 森永高滝カントリー倶楽部 男子シニア、男子アマ6565ヤード、女子シニア、女子アマ5699ヤード、いずれもパー72 )

<スポニチチャリティーゴルフ シニアプロアマ大会>松井功プロは華麗なスイングを披露する
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 11年3月11日に起きた東日本大震災の被災地復興支援を目的に男子23人、女子12人の合計35人のプロがアマチュアとともにプレーしてチャリティー金集めに協力した。大会は4人1組のチーム戦で争われ、松井功・日本ゴルフツアー機構(JGTO)副会長(74=富士ゼロックス)らの組が14アンダーで優勝した。

 1打差でチーム戦の優勝を飾った松井副会長は「4人が良い雰囲気でプレーできたことが良かった」と笑顔で話した。前半の18番では同組の3人がOBでリタイアする中、6メートルの下りのパットを決めてバーディー。「これは入れないといけないと思った。あれが大きかったね」と胸を張った。

 今年3月にJGTO副会長に就任。「本当に忙しい。ゴルフ場にはいるけど、なかなかゴルフはできない」と苦笑いするが、勝負強さを発揮した。

 チャリティーを目的にする趣旨に賛同し、この大会は第1回から参加している。JGTOも社会貢献活動に力を入れている。東日本大震災発生時にはツアー選手会とともに「今、日本のために」のスローガンを掲げて復興支援に取り組んだ。賞金からの拠出金や試合会場での募金などで同年末までに集まった2億7000万円余りを寄付した。

 今年4月の熊本地震に際しても募金活動など素早い対応を取ったほか、熊本県在住のプロを中心に被災地の小学校を訪れる活動も実施。9月には石川遼が同県在住の重永亜斗夢と同県菊陽町の菊陽南小学校を訪問した。

 松井副会長自身も8月に青木会長とともに熊本に足を運んでおり「災害が起きた時に現地に駆けつけたり、支援することが大事だし、長く続けることも必要」と訴えた。

 女子ゴルフ界には畑岡奈紗という新星が誕生した。優勝した日本女子オープンの会場・烏山城CCの理事長を務める松井副会長は「厳しいコースセッティングにしたが、彼女の逃げないプレーが良かった。筋力が凄いし将来性抜群」と高い能力を称賛しつつ「男子にもああいう選手が出てくると思う」と男子の若手の台頭に期待をかける。

 男子ツアーには問題が山積み。青木功会長(74)とともに改革に取り組んでいるが「簡単にはいかない。でも青木会長は本気で取り組んでいる。良い方向に向かっている」と力強かった。これからもゴルフ界のために全力で走り続ける。

 ▽試合方式 プロ1人とアマ3人が4人1組になり、各ホールで4人のうち最も良いスコアを採用するベストボール方式で18ホールの合計スコアで争う。

 ≪震災遺児に100万円寄付≫集まったチャリティーの100万円は表彰式の最後に優勝チームの松井と河野俊史スポーツニッポン新聞社代表取締役社長から小川一毎日新聞社取締役に贈呈された。毎日新聞東京社会事業団を通じ、震災遺児を支援する「毎日希望奨学金」に寄付される。

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