鈴木長官 桃田批判「正直バカ」も五輪行けないのは「極刑に等しい」

[ 2016年4月13日 05:30 ]

金沢市で講演する、スポーツ庁の鈴木長官

 違法カジノ店でのバカラ賭博で処分を受けたバドミントン男子の桃田賢斗(21=NTT東日本)らに関してスポーツ庁の鈴木大地長官が12日、厳しい言葉で批判した。金沢市で行われた講演で「リオデジャネイロ五輪でメダルを狙えたのに正直バカだと思う」と嘆息。一方で「(選手として)五輪に行ける資格があるのに行けないのは極刑に等しい。いかにやったことが大きかったか反省しているのではないか」と同情の言葉も述べた。

 この日になってNTT東日本は桃田が、ともに処分を受けた田児賢一(26)らとともに違法スロット店でも賭博行為を行っていたことを明らかにした。2人は違法カジノ店に出入りしていた同時期に違法スロット店にも通い、田児は約20回で約50万円、桃田は約5回で十数万円負けていた。同社所属の他の6選手のうち5選手も違法スロット店に行っていたという。また、桃田が違法カジノ店に行った6回は全て田児と一緒だったとされていたが、1回は飲食店の女性従業員に誘われたもので田児はいなかった。

 同社は「本人たちも記憶があいまいな中で事実確認をしていった」と8日の2人の会見後に行った追加調査で判明したと説明。11日に発表された処分はこれらを踏まえたもので今後追加されることはない。だが新たな違法賭博と、それを処分発表時に公表しなかったことも含めてイメージ悪化は免れない。スポーツ庁の鈴木長官は講演で「処罰を与えるだけでなく、更生して社会に貢献できる人材にしていくのが我々の仕事」と今後を見守る考えを示したが、新事実発覚で世間の目はより厳しくなりそうだ。

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2016年4月13日のニュース