真央 18年平昌五輪挑戦を明言「それが私の最終目標」

[ 2016年4月13日 05:30 ]

「mao」と書いたデザインのいたずら書き?のされた右手を振る浅田真央

 フィギュアスケート女子の浅田真央(25=中京大)が12日、18年平昌五輪を目指すことを表明した。1年の休養を経て今季復帰したが、自身3度目、27歳で迎える五輪挑戦を明言したのは初めて。06年トリノ五輪の荒川静香(当時24歳)を超える五輪の女子フィギュア最年長金メダルで、5歳で始まった競技人生を締めくくる。

  国民的ヒロインの最後のターゲットが決まった。都内のイベントに出席した浅田は18年平昌五輪への思いを問われ、「選手である以上、五輪という最高の舞台にもう一度行きたいという思いが強い。それが私の最終目標になる」と言い切った。10年バンクーバーは銀メダル、14年ソチは6位。まだ手にしていない五輪の金メダル獲得へ、女子フィギュアではベテランの25歳が覚悟を決めた。

 1年の休養を経て、今季競技会に復帰。昨年11月の中国杯で平昌について「頭にはありますけど…」と話したことはあったが、挑戦を明言したのは初めてだ。心も成績も、浮き沈みが激しかった復帰シーズン。世界選手権で自己ワースト7位に終わったことで、浅田のハートに火が付いた。自分の目指す表現に重点を置いていたが、「戻ってきたからには結果も順位も求められるし、求めてやっていかないといけない」と力を込めた。

 これまではリフレッシュに充てたオフも、いつもと違う。9日のアイスショー出演時には「実力がみんな高いのでドンと休むのではなく、ある程度、今の状態をキープしながらレベルアップしたい」と話していた。代名詞のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)、3―3回転のコンビネーションなど、来季も師弟関係を継続する佐藤信夫コーチ(74)とともに技術の精度を高めていく。

 平昌は27歳で迎える。「フィギュアスケーターとして競技できるのは、あと数年」。3度目の夢舞台は現役ラストダンスの可能性が高い。「最後は自分が“やりきった”“復帰して良かった”と笑顔で終われるような選手生活にしたい」。金メダルなら06年トリノ五輪の荒川を超え、五輪女子フィギュアの最年長。最高のスマイルと黄金のフィナーレに向かって、浅田が歩き始めた。

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