桃田「涙目」も逆転8強 初Vへ意気込み空回りミス連発…反省

[ 2015年12月4日 05:30 ]

男子シングルス2回戦で勝利した桃田賢斗

 バドミントンの全日本総合選手権第3日は3日、東京・代々木第2体育館で各種目の2回戦が行われ、シングルスの男子で初優勝を目指す桃田賢斗(NTT東日本)が2―1で五十嵐優(中大)を下し、準々決勝に進んだ。女子は川上紗恵奈(福島・富岡高)が峰歩美(再春館製薬所)を2―0で破り、準々決勝で山口茜(福井・勝山高)と対戦することになった。ダブルスでは女子世界ランキング1位の高橋礼華、松友美佐紀組(日本ユニシス)がストレート勝ちし、8強に進出した。

 出だしから目いっぱいのプレーでぶつかってきた旧知の大学生に苦しんだ。桃田は第1ゲームを落とす苦境をはね返して逆転勝ちし「途中は涙目だった。次も試合ができることになって良かった」と大きく息をついた。

 第1シードとして迎えた初戦で、初の日本一を目指す意気込みが空回りした。「緊張で手が震えた」とミスを連発し、焦りも相まってゲーム先取を許した。転機は第2ゲーム中盤に訪れた。12―12で五十嵐がサーブをネットに掛け「気楽になれた」。シングルスではめったにない凡ミスを突破口に8連続得点し、第2ゲームを取り返した。

 学年が1つ下の五十嵐とは中学生時代に何度か対戦。「まず負けないだろう」と油断が隙を生んだことを反省した。

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2015年12月4日のニュース