満員御礼、80日で途切れる 福岡で始まり福岡で…

[ 2015年11月9日 21:01 ]

 大相撲九州場所2日目の9日、昨年九州場所12日目から続いていた満員御礼が80日間で途切れた。観客数は4200人で定員の6800人の6割程度にとどまり、大入りのめどの8割以上に届かなかった。日本相撲協会の北の湖理事長(元横綱)は「残念だが、これを糧にして頑張りたい」と話した。

 9月の秋場所に全日程で入場券完売の「札止め」になるなど、ことしは初場所から5場所連続で15日間大入りだった。九州場所はチケットを手配する相撲案内所(相撲茶屋)がないなどの理由から例年集客に苦しみ、相撲協会も当初から前半戦の平日は厳しいとの見通しを示していた。

 前売り券の販売状況は7日間大入りだった昨年より好調で、九州場所で18年ぶりの満員御礼2桁を目指している。二所ノ関担当部長(元大関若嶋津)は「福岡で始まり、福岡で終わった。寂しいが、昨年より(観客の)人数も増えている。2桁に乗せたい」と意欲を示した。

 過去には1997年夏場所2日目にストップするまで666日間連続の満員御礼だった例がある。当時は千代の富士の活躍や、3代目若乃花と貴乃花の兄弟の人気でブームに沸いていた。

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2015年11月9日のニュース