エディーHC 賭けの「FW9人」W杯前最終戦へ代表発表

[ 2015年9月5日 06:20 ]

たエディー・ジョーンズHC

 日本ラグビー協会は4日、W杯イングランド大会に向けた最後の強化試合となる5日(日本時間6日未明)のジョージア戦の日本代表登録メンバー23人を発表。エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(55)はフランカー/No・8のツイ・ヘンドリック(27=サントリー)を左ウイング(11番)で先発させることを決めた。初の起用法を本番直前に試す賭けで、昨年11月にテストマッチの連勝記録を11で止められた相手にリベンジを期す。

 ジョーンズHCは協会を通じて「(ツイが)つける番号は11番かもしれないが、アタックの時はFWとして、ディフェンスの時はウイングとしての動きになる。W杯で対戦相手のウイングが常に大きいので、必要な試みだ」とコメント。藤田(早大)、福岡(筑波大)ら、W杯メンバーに6人ウイングをこなす選手が存在しながらも、試行錯誤の手を緩めなかった。

 伏線は8月15日の世界選抜戦(秩父宮)。体重83キロの福岡が123キロの対面選手に吹っ飛ばされ、トライを許した。同31日の会見では、FWに力のあるW杯本番での南アフリカ、スコットランド戦に向けて「FWを9人使うかもしれない。新しいポジションを考える」とニヤリ。体重(107キロ)があり走力があり、タックル力も高いツイに第7のウイングとして白羽の矢を立てた。ただ実戦で通用するかは未知数。いずれにしてもW杯前ラストマッチで大きな賭けに出ることになる。

 ツイ本人は「11番として出場するが、FWとしてプレーするのは変わらない」とコメント。エディージャパンの浮沈が急造ウイングに託された。

続きを表示

2015年9月5日のニュース