女子日本代表前監督の柳氏、解任取り消しを再び申し立て

[ 2015年5月15日 20:28 ]

 日本ホッケー協会は15日、大阪市内で理事会を開き、日本スポーツ仲裁機構(JSAA)が手続きの不備を理由に解任を不当とした女子日本代表前監督の柳承辰氏について、全会一致で解任をあらためて決定した。これを受けて柳氏は同日、再度JSAAに解任取り消しを申し立てた。同様の事案で再度の申し立ては極めて異例。

 JSAAは7日の裁定で、日本協会が理事会ではなく幹部による業務執行理事会で解任を決めた手続きを不適切と判断した。この日の理事会後に記者会見した協会の宮野正喜常務理事は、成績不振を理由とした解任については「JSAAも問題視していない」と正当性を主張した。今後は「監督選考のガイドラインも作成し、手続き上の問題が発生しないよう努める」と強調した。

 柳氏は代理人を通じ「(裁定の中で)厳しく批判されたガバナンス体制の確保について何ら改善がなされていない」と協会を批判し、再度の解任決定に「本当に裏切られた思いでいっぱい」との声明を出した。

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2015年5月15日のニュース