福原愛の父・武彦さん 6日に膵臓がんで死去 5年間音信不通

[ 2013年10月17日 06:00 ]

記者会見でポーズをとる(左から)平野、松平、石川、福原

 卓球女子の福原愛(24=ANA)が16日、父・武彦さんが6日に膵臓(すいぞう)がんで亡くなっていたことをマネジメント会社を通じて発表した。71歳だった。

 福原によると「08年の終わり頃を最後に一度も会ってない状態にありました。電話やメールでのやりとりも一度もない関係になりました」と連絡が途絶えていたという。実際には09年5月に横浜で行われた世界選手権を最後に武彦さんは会場に姿を見せなくなった。7日には近親者による密葬が営まれたが、東アジア大会で中国遠征中だった福原は参列もできなかった。

 しかし、幼少時代から二人三脚でやってきた父への感謝の思いは強く残っている。「父がいなければ私が生まれてくることもなかったですし、今の成長した私があるのも、多くの方が応援してくださるのも、父の影響によるものが少なくありません。父に感謝しております」と書面でコメントした。

 ≪気丈に会見≫父の死の公表に先立って、福原は来年4月のJA全農世界選手権団体戦(国立代々木競技場など)の会見に出席した。昨年のロンドン五輪では女子団体で銀メダルを獲得しただけに「ロンドン以上の結果を出す」と優勝を目標に掲げた。今大会から冠スポンサーについた全農の吉永正信代表理事専務は「大会期間中は世界中から来る選手やメディアの皆さんに、日本全国のおいしいものを提供したい」と“おもてなし”精神で大会を盛り上げることを約束した。

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2013年10月17日のニュース