桐生の世界ジュニア記録は非公認も 風向風速計が基準満たさず

[ 2013年5月14日 23:05 ]

 陸上男子100メートルで17歳の桐生祥秀(京都・洛南高)が出した10秒01が、国際陸連の基準を満たす風向風速計を使用していなかったため、世界ジュニア記録としては公認されない可能性があることが14日、分かった。日本陸連は公認申請の手続きは進め、国際陸連に判断を委ねる。10秒01の記録自体は有効となる。

 桐生は4月29日の織田記念国際(広島)の予選で追い風0・9メートルの条件下、世界ジュニア記録に並ぶタイムを出した。国際陸連は世界記録などを公認する条件の一つとして超音波式の風向風速計の設置を求めているが、この大会では旧来の機械式が使われていた。

 過去には2001年世界選手権の男子100メートルでマーク・ルイスフランシス(英国)が9秒97で走りながら、風力データの不備で世界ジュニア記録として認められなかった例がある。

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