石川遼 変幻自在のアプローチとショット見せる!

[ 2012年4月11日 06:00 ]

東建ホームメイトカップ練習日、入念にアプローチの練習をする石川

 12日から始まる男子ゴルフツアーの開幕戦・東建ホームメイトカップ(三重・東建多度CC名古屋)に出場する石川遼(20=パナソニック)は10日、コース入りした。予選落ちしたマスターズの反省を踏まえ、アプローチとショットのバリエーションを増やすことに意欲を見せた。中学時代の同級生との婚約を明かした石川は、変幻自在の技で大暴れする。

 気持ちの切り替えは終わっていた。マスターズで予選落ちした石川はすぐに反省点に着手。1時間ほどの練習でアプローチの感触を確かめた。

 「今週から52度を多用して次のステップに行こうと思います。ある程度、引き出しが増えるように猛練習したい」

 これまでグリーン周りは58度か60度のSW一辺倒だった。これだと上りラインではスピンが利き、イメージより止まることが多い。マスターズでは海外勢がさまざまなクラブで寄せていることにあらためて気付き、状況に応じたアプローチの必要性を痛感。そこで、今後は52度のAWでランが出る寄せに取り組むことになった。帰国翌日の9日は埼玉県の自宅で早速、アプローチ練習に時間を割いた。

 変化に富んだショットも試していく。マスターズで優勝したバッバ・ワトソンは圧倒的な飛距離だけでなく、自在に曲げるテクニックで知られる。プレーオフ2ホール目、林の中から強烈なフックでピンに寄せて多くの観衆を魅了した。ストレートボールが基本の石川は「今の僕には曲げるまでは無理」と語りながらも、ショットの幅を広げていくことに意欲を示した。今大会から1Wは飛距離を出すためにドロー、アイアンは止めるためにフェードと、左右の打ち分けに挑戦する。

 米国から戻る機内では「(今大会の)今までの失敗、良かった点を思い出した」と頭の中は国内モードに切り替わっている。中学時代の同級生との婚約発覚後、初めての試合。新境地の20歳が違ったゴルフを見せる。

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2012年4月11日のニュース