霞ケ浦の長 震災の困難乗り越えV

[ 2011年8月2日 19:47 ]

 全国高校総体(インターハイ)第6日は2日、青森県などで各競技を行い、レスリング団体は霞ケ浦(茨城)が22度目の優勝を4連覇で飾った。



 レスリング団体で霞ケ浦の2年生、長が4連覇を決める勝利を挙げた。長は東日本大震災の津波で岩手県釜石市の祖母を亡くしている。会場で応援するはずだった祖母の姿はなかったが「見るのを楽しみにしていたので、絶対勝ちたかった」と声を弾ませた。

 葬儀で釜石市を訪ねたが、形見さえ見つからなかった。震災で学校のトレーニング室はめちゃくちゃになり、練習試合を組むのも苦労した時期があった。自分もチームも困難な状況を乗り越えただけに「ことしは危ないと言われたが、一致団結できた」と満面の笑みだった。

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2011年8月2日のニュース