遼42位 ティーショットに泣く

[ 2011年3月15日 06:00 ]

厳しい表情でホールアウトする石川遼

世界ゴルフ選手権シリーズ キャデラック選手権最終日 TPCブルーモンスター・ドラル(7334ヤード、パー72)

(3月13日 米フロリダ州ドラル )
 石川遼(19=パナソニック)は3バーディー、7ボギー、1ダブルボギーの78と大きくスコアを落とし、通算1オーバーの42位に終わった。フェアウエーキープ率最下位のドライバーショットが響き、3日目までの貯金を全てはき出した。池田勇太(25=日清食品)は71で回って通算4オーバーの55位、藤田寛之(41=葛城GC)は77を叩いて通算7オーバーの61位。ニック・ワトニー(29=米国)が通算16アンダーでツアー3勝目を挙げた。

 大乱調のティーショットから石川の歯車が狂い、16位から42位まで沈んだ。「課題はダントツでティーショット。次への課題が見えた1日だった」。フェアウエーをとらえたのはわずか2ホールだけ。最終日のフェアウエーキープ率14・3%は66選手中最下位で、4日間合計の37・5%も65位と散々な結果に終わった。バンカーには10回もつかまり、連続ボギーで迎えた最終18番は2度も池に入れてのダブルボギー。「最後の3ホールまで技術と体力がもたなかった」と力不足を嘆いた。

 前日には「海外にいるスポーツ選手として何とか日本を勇気づける活躍をしたい」と東日本大震災の被災地を気遣ったが、プロアスリートとしての思いや責任感も空回りした。今週のトランジションズ選手権(17日開幕、フロリダ州)は3年連続出場になる。「コースも知ってるし、さらに自分の攻め方、オリジナリティーを出していけると思う」。日本への思いを胸に、プロの務めとして必至に前を向いた。

 ▼55位・池田勇太 アンダーパーで回ったけれど、納得のいくラウンドではなかった。今週はいろんなことがあった。気持ちを切り替えて集中したつもりだが、もう少しスコアを出したかった。予定していた帰国は現在検討中。

 ▼61位・藤田寛之 疲れは言い訳にならないけれど、ゴルフの体力が72ホール続かなかった。難しくなったコースで気持ちが空回りしてしまった。でも全く歯が立たないわけじゃない。マスターズに向けて日本に帰って修正する。

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2011年3月15日のニュース