ウッズ 大会最低の39・29%「楽しいわけがない」

[ 2010年8月9日 09:19 ]

最終ラウンド、自己ワーストの通算18オーバーでホールアウトしたタイガー・ウッズ

 【ブリヂストン招待】闘志がまるでなえたウッズを、18番グリーンの観客は温かい拍手で迎えた。だが「君はおれのヒーローだ」と叫んだファンに軽い会釈で応じても、表情には変化がない。最終ラウンドでさらに7つもスコアを落とした。感情を抑え「とにかく、うまくプレーできなかった」と短く振り返った。

 ライバルのミケルソン(米国)もふるわず、世界ランキング1位は何とか守ったが、さまざまな数字がプロ転向後最悪だった。4日間でたたいた298打に通算18オーバー、78位という順位。同組のキム(米国)は「僕らの知っているタイガーではなかった」。この日はダブルボギーが2度に6ボギー。3バーディーも焼け石に水だった。
 無残なプレーを続けた4日間のフェアウエーキープ率は大会最低の39・29%。「18オーバーも打って、楽しいわけがない」。さらに寂しい冗談を付け加えた。「僕はハンディキャップがゼロだと思うから」
 昨秋からの不倫騒動と、復帰にまつわる異様な注目に疲れてしまったようにも見える。今大会の結果は自らにとっても驚きなのか。そんな質問には答えず「(いろいろある)長い一年だよ」と意味深長に繰り返した。(共同)

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2010年8月9日のニュース