新十両 蒼国来「中国人初入幕」狙っチャイナ (1/2ページ)

[ 2009年12月3日 06:00 ]

中国出身では2人目の関取となり、荒汐部屋宿舎前で若手力士に支えられポーズをとる蒼国来

 日本相撲協会は2日、福岡市内で初場所(来年1月10日初日、両国国技館)の番付編成会議を開き、日体大出身のホープ、宮本改め妙義龍=みょうぎりゅう=(23=本名宮本泰成、兵庫県出身、境川部屋)、中国出身では1974年名古屋場所の清乃華以来の関取となる蒼国来=そうこくらい=(25、荒汐部屋)の2人が新十両となった。妙義龍は昨年の国体成年を制し、今年5月の夏場所で幕下15枚目格付け出しでデビューした。蒼国来は荒汐部屋初の関取となった。

【大相撲優勝額


 九州場所の東幕下筆頭で5勝2敗と勝ち越した蒼国来が中国出身では1974年名古屋場所の清乃華以来、2人目の関取となった。入門7年目の25歳は「すごくうれしいが、何か不思議な気持ち」と屈託なく笑った。中国内モンゴル自治区からの関取は初。入門前はレスリングの選手だった。
 来日当時は日本食になじめず「食事にヨーグルトをかけて食べた」というスタート。右ひじ骨折にも苦しんだ。それでも「地元で期待されていたので、関取になるまで帰れない」と辛抱した。部屋創設8年目で初の関取を出した荒汐親方(元小結・大豊)は「早くまわしを取り、頭をつける相撲を」と注文した。大先輩となる清乃華の最高位は十両。次は中国出身者初の入幕の期待を背負う。

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