タダものじゃない遼くんのプレーをタダで堪能!

[ 2009年5月14日 06:00 ]

“みんな、おいで~”

 遼くんの本気のプレーが“無料”で楽しめることになった。石川遼(17=パナソニック)の次戦となる全米オープン日本最終予選(25日、茨城・龍ケ崎CC)は昨年のようなギャラリーの入場制限もなく、無料で自由に観戦できることになった。特別招待で8月の全米プロ選手権出場が決まったばかりの石川は、より多くのファンの声援を受けてもう一つのメジャー切符を目指すことになる。

 全米オープン日本最終予選の運営は全米ゴルフ協会(USGA)から依頼を受けて日本ゴルフ協会(JGA)が担当している。昨年は石川が初出場したことに加え、会場となった大阪・茨木CCの都心部からのアクセスが抜群で、ギャラリーが殺到した場合の混乱を憂慮。コースのキャパシティーから有料化を検討したが、USGAの「予選会はすべて観戦自由」というポリシーで却下され、事前に応募抽選を行って750組1500人に制限した。
 今年は会場となる茨城・龍ケ崎CCへのアクセスが昨年よりは不便なこと、月曜日の開催ということも考えて混乱は起きないと判断。通常のトーナメントなら3000円以上はする観戦チケットを無料とするのはもちろん、事前の入場制限も行わずに“ギャラリー無料無制限試合”とすることを決めた。当日にあまりに多くのギャラリーが訪れた場合には入場を制限する可能性もあるが、現実的には考えにくい。
 全米オープン日本最終予選は1日36ホールのスコアで争うもので、現時点では42人がエントリー。本戦通過者数は予選直前に発表されるが、数少ない枠を懸けた一発勝負にはトーナメントとは違った独特の緊張感が漂う。石川も「必ず出場枠に入るという気持ちで進んでいきたい」と固い決意を示している。
 常にファンの大声援を受けて試合に臨んでいる石川だけに、ギャラリーの数はプラス材料にこそなれ、マイナスに働くことはないはず。マスターズ、全米プロに続くメジャー切符を懸けた戦いでもファンの声援が後押しになりそうだ。

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2009年5月14日のニュース