LZR着用には非売品“秘密兵器”が必要

[ 2008年6月20日 06:00 ]

米国合宿に向けて出発する森田(左)と柴田

 まずは着用法を習得せよ!競泳日本代表の柴田亜衣(26=チームアリーナ)ら9選手が19日、米フラッグスタッフでの高地合宿のため、成田発の航空機で出発した。英スピード社の水着「レーザーレーサー」(LZR)の国内販売を手掛けるゴールドウイン社は、新たに約20着のLZRを用意。さらに着用時に使用する“秘密兵器”の特製手袋も提供した。

 10日に水着の自由化が決まってからは初めての日本代表合宿。LZRは速い一方で「着るのに時間がかかる」「肩がきつい」「破ける」などの問題が浮上していた。そのために準備されたのが、肌に密着した生地をつまめるように、指先に滑り止めのついた非売品の特製手袋だ。

 同社の担当者は「一番大切なのは下半身部分を股間までしっかり上げること。上がりきらないと肩が痛くなる。ねじれないようにすれば、破損も防げる」と説明。選手や合宿に同行するトレーナーに手袋を使った正しい着用法を指導した。フラッグスタッフには代表31人中15人がそろう。メダル量産に向け、まずはLZRを使いこなすことから始める。

 ≪柴田は決断に慎重≫女子八百メートルで連覇を目指す柴田は、北京五輪で着用する水着について、五輪直前まで決断を見送ることになった。デサントの社員であるため「まだ何も決めていません」と慎重。デサントが提携するイタリア・アリーナ社の最新水着が7月後半に届く予定で、ギリギリまでLZRとてんびんにかける方針だ。田中コーチは「着やすさで選ぶ時代じゃない。記録で選べと伝えている」と厳しい注文をつけている。

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2008年6月20日のニュース