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仰天!松永を浄土宗総本山・知恩院が表彰

[ 2008年8月26日 06:00 ]

支援者から花束を受け取り、うれしい握手攻めにあう松永

 【北京五輪・レスリング】男子フリースタイル55キロ級で銀メダルを獲得した松永共広(27=綜合警備保障)に、仰天表彰が発覚した。選手団本隊とともに羽田空港に帰国した松永を待っていたのは、地元の静岡・焼津市から集結した家族や市民ら約70人。横断幕やのぼりが用意される熱烈な出迎えを受け、松永は「びっくりしました。うれしいですね」と驚いた。

 驚きはそれだけではなかった。松永の実家は、焼津市内にある浄土宗の常照寺。その縁で、浄土宗総本山である京都の知恩院から、松永が特別表彰を受けることも明らかになった。これには、常照寺の住職を務める松永の父・有宏さん(64)も「(五輪選手を寺が表彰するという話は)聞いたことがない」とびっくり。松永の奮闘が、800年以上の歴史を誇る総本山まで動かした。
 それでも「寺の住職として大変名誉なこと」と快諾したという。特別表彰は9月30日。これ以上ない御利益を得ることになった銀メダルを、有宏さんは「お寺に置こうかな」と参拝者に還元するプランも披露していた。

 ▼知恩院 京都府京都市東山区にある浄土宗の寺院で、全国7000あまりの寺院の総本山とされる。浄土宗の宗祖・法然が後半生を過ごした地に文暦元年(1234年)に建てられた。知恩院の名は、弟子たちが上人報恩のために行った知恩講に由来する。室町時代後期に知恩院としての地位が確立し、現在のような規模になったのは江戸時代になってからとされる。

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2008年8月26日のニュース