【平塚競輪 G1日本選手権競輪】古性優作 極限の技術で初制覇「競輪に全てささげてきた」こぼれる涙

[ 2026年5月7日 08:22 ]

万感の表情で優勝インタビューに応じる古性
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 G1「第80回日本選手権競輪」は6日、平塚競輪場の第11Rで決勝戦が行われ、単騎の古性優作(35=大阪・100期)が4連勝の完全Vを達成した。G1は9回目、日本選手権は初制覇。優勝賞金1億300万円(副賞含む)と「KEIRINグランプリ2026」(12月30日、いわき平)の出場権を獲得した。連覇を狙った吉田拓矢が2着、関東3番手の真杉匠が3着。両者も4750万円、3240万円を加算し、年末の大舞台に近づいた。

 古性は極限まで張り詰めた糸が切れると、レース直後からフラフラとなり目から思いがあふれ出した。「本当に日本一になるため、毎日全てをささげてきた。去年1年間はふがいなくて、選手を続けたくなくなることもあった。良かった。本当にうれしいです」。重責から解放されたように話した。

 他の誰にもできない芸当だった。関東勢の猛アタックで赤板からとんでもないハイペース。激流でも冷静に最終1コーナーではサッと内へ。真杉をどかして吉田の後位に入り、直線でペダルにこん身の力を込めて突き抜けた。ゴール後は何度もガッツポーズをし“俺が日本一”だとアピールした。

 「力を出し切って負けたら、また練習するしかないと思って発走機についた。ずっと想定外だった。吸い込まれるように内に行った。褒められたレースではない」と19年(松戸)の脇本雄太以来、史上9人目となるダービー完全Vにも内容には不満顔だった。

 尊敬してやまない村上義弘氏(73期=引退)が「もう手の届かないところにいる」と評価する男。これで脇本に次ぐ史上2人目のグランプリスラムへ、残すところ競輪祭だけとなった。

 「近畿の層も凄く薄くて、その中で自分が一個人として成長できるか。あとは近畿の層が厚くなって、決勝で近畿別線になるような幸せな悩みができたら一番うれしい」。己だけではなく、地区としてのさらなる成長を願う。競輪に全てをささげてきた最強の男。函館記念は欠場し、つかの間の休息を経てから、また最強を超えていく。

 ◇古性 優作(こしょう・ゆうさく)1991年(平3)2月22日生まれ、大阪市出身の35歳。清風高卒。11年7月、100期としてプロデビュー。通算成績は1194戦383勝。通算取得賞金は16億4104万円。主な優勝は第64、67回オールスター(21、24年)、KEIRINグランプリ2021、2024、第37、38回全日本選抜競輪(22、23年)、第73、74回高松宮記念杯(22、23年)、第32、33回寛仁親王牌(23、24年)、第80回日本選手権競輪(26年)。1メートル68、77キロ。血液型O。

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