【朝日杯FS】西園翔師 タガノアラリアとG1初挑戦Vへ! 開業3年目で“父・正都師超え”なるか
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水曜企画「G1追Q探Q!」は担当記者が出走馬の陣営に聞きたかった質問をぶつけて本音に迫る。2歳マイル王決定戦「第77回朝日杯FS」は大阪本社の新谷尚太(48)が担当。タガノアラリアを起用し、開業3年目でG1初挑戦の西園翔太師(35)に「夏に収穫」「オーナーとの縁」「豊富なキャリア」の3テーマを問う。
【(1)夏に収穫】入厩当初から稽古の動きが光っていた。タガノアラリアは4月初旬、ゲート試験合格を目指して栗東へ。西園翔師は「試験を受ける前から重心の低い走りで安定感がありました。牧場での評判も高かったんです」と振り返る。ゲート試験合格後は短期放牧を挟み、再入厩後に坂路で乗り込みを重ねると日に日に、身のこなしが力強さを増した。
6月22日、開幕2週目の函館芝1200メートルでデビュー。たっぷり水分を含んだタフな馬場状態(重)で4着に敗れたが2戦目に同舞台の未勝利で勝ち上がり。出脚がつかず道中は中団で運び、直線は鋭く伸びて勝ち切った。続く函館2歳Sもスタートが決まらず中団からの競馬で直線、内を突いて4着に追い上げた。「北海道で早めにデビューできたし、初めての重賞で4着に来てくれましたからね。早くから素質を感じていました」。未勝利も函館2歳Sもスタートこそ速くなかったが、しまいしっかり脚を使えたことが収穫。秋に向けて、北の大地で確かな手応えをつかんだ。
【(2)オーナーとの縁】21年に調教師試験に合格し、美浦の上原佑師とともにJRA初の平成生まれの調教師となった。開業3年目。23年が12勝、24年は15勝、今年は先週終了時点で30勝到達と年々、成績を伸ばしている。常々「馬を預けてくださっている馬主さん、そして厩舎全体で一致団結して日頃の作業をひたむきにこなしてくれるスタッフのおかげです」と感謝の気持ちを口にする。
今年30勝のうち18勝を挙げて躍進の原動力になっている現3歳世代は13頭が勝ち上がり、タガノバビロン、フリッカージャブがオープン入り。2歳世代が続いて既に4頭が勝ち上がり、管理馬のG1初起用のチャンスが巡ってきた。「挑戦させていただけるのはありがたいですね」と意気込む。タガノアラリアを所有する八木良司氏とつながりは深い。自身がトレセン入りする前に、八木オーナーが02年に設立した宇治田原優駿ステーブル(京都府宇治田原町)で働いていたことから「八木会長の馬でG1初挑戦ということに縁を感じています」としみじみ。「父もお世話になっているオーナーですし、何とかいい結果を出せれば」。父・正都師はタガノビューティーで24年JBCスプリント制覇。オーナーに恩返し――。その思いは強い。
【(3)豊富なキャリア】夏の函館3戦に加え、秋2戦を消化。この時期の2歳馬にしては経験を積んでいる。秋の休み明けは東京芝1400メートルの1勝クラスに起用。体が12キロ増えて446キロで出走し、4着に追い上げた。「思ったより伸びなかったので1400メートルが良くないのかと思った」。適性を確かめる意味でも叩き2走目の秋明菊賞で再度1400メートルにチャレンジ。ガラリ一変の走りで道中3番手から上がり3F最速33秒5の決め手を発揮し、2着に3馬身差の快勝だった。「元々、スタートがそこまで速くない。ただ、前走は五分に近いスタートを切って、リズム良く運べたことで最後もいい脚を使ってくれたし、いい内容だったと思います」。実戦を重ねてスタートが速くなり、スッと行き脚がつくようになった。折り合いの不安はなく、もう1F延びても対応可能。過去5戦が、きっとここにつながる。
≪取材後記≫西園翔師はトレセンに入ってから父・正都師の下で攻め専(調教騎乗がメイン)の助手として、時には記者にコメントを発信する役回りも務めた。的確にジャッジし、丁寧な取材対応で個人的にお世話になっている人。その頃から、いつか調教師になった際はどんな馬づくり、また厩舎づくりをするのか…と楽しみにしていた。今年26勝の父は「なかなか追い付けない」と4勝差でリードしている息子の活躍に笑みを浮かべながら「頑張っているよね。オーナーやスタッフに恵まれ、いい厩舎になってきた」と褒める。正都師は開業4年目の01年阪神JF(7番人気タムロチェリー)でG1初挑戦Vを達成。父を超えるか。その意味でも期待が膨らむG1チャレンジだ。(新谷 尚太)
◇西園 翔太(にしぞの・しょうた)1990年(平2)3月8日生まれ、滋賀県出身の35歳。14年1月にJRA競馬学校厩務員課程に入学し、同年7月から父・正都師の厩舎(栗東)で調教助手を務める。21年に4度目の受験で調教師試験に合格し、美浦の上原佑師とともにJRA初の平成生まれの調教師となった。23年3月に厩舎を開業、同25日に中京2R(スマートアンバー)で初勝利。JRA通算683戦57勝。助手時代の思い出の馬は18年エプソムC2着ハクサンルドルフ。
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