【気になるボートレーサー「ピットUP」】中村駿平 「捲って勝つのが好き」貴重な個性派ここにあり

[ 2025年8月23日 04:30 ]

時には大物も食う、捲りの爆発力が魅力の中村
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 今年の蒲郡お盆開催は池田浩二が11戦10勝、2着1回の準パーフェクト優勝。通算100Vを達成した。唯一敗れたのが、3号艇の3日目12Rでイン逃げを許した時だったが、この開催で“池田の前を走った選手”は実は2人いる。ひとりはイン逃げを決めた鈴木勝博。もうひとりが、今回紹介する中村駿平(28=愛知)だ。

 「スタートも計算通りで捲れたところまでは良かったけど、1周2マークを大事に行こうとして落としすぎた。そこをうまくやられた。そこが自分の課題でもあるし、周りからも教わって勉強になった」

 13日の5日目6Rに4号艇で出走。枠なり3対3の4カドからコンマ04の強スタートを決めて、A1の丹下将を捲り切った。5コースの池田は1周バックの時点では少し離れた2番手。ところが、続く2Mを丁寧にターンしようとした瞬間に池田が中村の外を全速ターン。これが決まって金星奪取を逃した。

 「好きな勝ち方は捲って勝つこと。カドが取れたら“スタートを決めたい”と思う。道中の旋回力、スロー戦の立ち回りが課題」

 7月の尼崎本紙杯は、サブタイトルが“インプールをぶち破れ!~まくってちょ~うだい!!~”という決まり手が捲りなら豪華副賞を獲得できる名物開催。ここで4コースと5コースから2回ずつ捲って計4勝。シリーズの趣旨にのっとったという観点ではMVP級の活躍をした。お目当ての牛焼き肉セットやステーキは逃したが、アイスクリームや高級食材を獲得して、次回以降の開催の出場アピールにも成功した。

 「師匠は北野輝季さん。弟弟子の川原涼(126期)が先にA級に上がっているので、自分も将来はA級に上がるのが目標」

 兄の泰平(117期)とは師匠も得意なレーススタイルも異なるが、取材の受け答えやピットでの落ち着きぶりは似ているように感じる。現代ボートレースは何かリスクを取らないと伸びない、捲り屋にとって厳しい時代。穴党やオールドファンには貴重な存在の選手だけに、これからの活躍に期待しよう。

 ◇中村 駿平(なかむら・しゅんぺい)1997年(平9)5月7日生まれ、愛知県出身の28歳。123期生として18年11月に蒲郡でデビュー。初勝利は20年2月の江戸川。優出、優勝はまだない。師匠は北野輝季で兄は117期の泰平。同期は前田滉、前原大道、松本純平、西岡成美、上田紗奈、山崎小葉音ら。1メートル64、血液型AB。

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