【毎日王冠】中山巧者　府中でもエエヤン

　【東西ドキュメント・美浦＝5日】毎日王冠で古馬初対戦となるエエヤン。Wコースでの1週前追いでは5F64秒6の猛時計を叩き出し、記者席をどよめかせた。伊藤大師の「ここを叩いてどうこうという考えは毛頭ない」という言葉通り、最終追いも抜かりない仕上げ。Wコース単走で強めに追われ、500キロを超える雄大な馬体を揺らし力強い走り。ラスト1Fはこの日2位タイとなる11秒1をマークした。「先週いい時計を出したけど、少し重い感じはあった。先週末からスイッチが入って今週一変したね。本来のフットワークが出せた」と指揮官も納得の状態だ。

　ここまで全3勝は中山。今回の舞台、東京では結果を残せていないが伊藤大師は「勝ててないじゃん、ってディスられているのは分かっている。でもこの馬の大きなフットワークは府中向きだと最初から思っていたんだ」と不安説を一蹴。「大逃げだろうが最後方だろうが、この馬が気持ちよく走ってくれればいい勝負になるはず」。勝負気配漂う3歳馬に心ひかれる鈴木悠だった。