【函館記念】アルナシーム 思い出の地で成長見せる!橋口厩舎2週連続重賞Vへ

[ 2023年7月14日 05:30 ]

函館芝コース併せ馬で追い切ったアルナシーム(奥)(撮影・千葉茂)
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 夏の函館最終週を飾るハンデ重賞「第59回函館記念」(サマー2000シリーズ第2戦)。前走垂水Sを勝ってオープン入りしたアルナシーム(牡4=橋口)が13日、現地芝コースでただ1頭木曜追いを行った。

 シャンバラ(4歳2勝クラス)を3馬身追走して内へ。手綱を抑えたままで勢いで圧倒し、体を並べて駆け抜けた。5F65秒9~1F12秒4(馬なり)。3戦ぶりにコンビを組む鮫島駿の笑顔が成長を物語る。

 「2歳の時から調教には携わらせてもらっている馬。以前と比べて、折り合いが良くなった。実戦で走る競馬場なので折り合いがより難しいかな?と思っていたが、トレセンにいる時よりもスムーズでした」

 函館は2年前の新馬(芝1800メートル)でVデビューを飾った思い出の地。2戦目にはイクイノックスが快勝した東京スポーツ杯2歳S(6着)に挑んだ期待馬だったが、制御の難しさと繊細さでトントン拍子の出世とはいかなかった。

 五十嵐助手は「カリカリした面も以前より数段良くなり、カイバも食べるようになった。精神的に大人になった」と目を細める。馬場を丹念に歩かせたり、焦らず成長を促した。「(福永)祐一くんには(22年2~11月)競馬で5回つきっきりで教え込んでもらった」。調教師試験に合格した名手にも感謝する。

 所属する橋口厩舎は、同期4歳セイウンハーデスが先週9日の七夕賞で重賞初Vを飾ったばかり。鮫島駿は「2歳の時から能力はあると感じていました。ハンデ戦(55キロ)ですし、どれだけやれるか楽しみの方が大きい」と目を輝かせた。同助手は「厩舎の勢い?乗れればいいですね。大きな馬ではないし、瞬時に加速できるので函館のような小回り平たんは一番合うと思う」と前向きに語った。はるばる帰ってきた北の地で、同期に続く大仕事の期待が膨らんでいる。

 《抽選結果》函館記念の出走馬決定賞金順16位で並んでいた4頭はロングラン(セン5=和田勇)が抽選を突破し、レインフロムヘヴンなど3頭が除外に。

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