【阪神大賞典】ディープボンド 3連覇で完成証明!圧勝して堂々主役で春天乗り込む

[ 2023年3月15日 05:30 ]

和田竜二とのコンビに戻って阪神大賞典3連覇を目指すディープボンド
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 伝統の阪神大賞典。連覇を成し遂げた馬にはメジロマックイーン(91、92年)、ナリタブライアン(95、96年)、ナリタトップロード(01、02年)などがいるが、3連覇は芦毛の怪物ゴールドシップ(13~15年)のみ。今年ディープボンドがゴールドシップに続く偉業を目指す。もちろん大目標はその先に控えている天皇賞・春でのG1制覇。敢然突破で主役として新装京都競馬場に威風堂々乗り込む。

 ディープボンドを阪神大賞典3連覇の偉業に導くのはベテラン和田竜二。昨年の宝塚記念(4着)以来になるが、デビュー戦から手綱を取り過去15戦で【4・4・1・6】を誇る名コンビ。この馬の強さも弱さも全てを知り尽くしている。その和田竜が驚きの声を上げたのは1週前追い切りだった。

 CWコースでミッションレール(5歳2勝クラス)との併せ馬。直線先行する相手の外から並び掛けると一瞬で2馬身半ちぎった。6F80秒0~1F11秒5。四肢を大きく振り出す豪快なストライドは一流馬のもの。和田竜は感心する。

 「変わらず動くね。息の入りも良かったし、この馬“らしい”動きだった。時計的にも動いているし、凄くフレッシュな状態だと思う。この馬は回復が早い」

 前走の有馬記念(8着)後は大山ヒルズでの放牧を経て、きっちり立て直した。即座にリセットできるのもキャリア。2度の凱旋門賞挑戦は結果こそ出せなかったが、風格という大きなものを身につけた。大久保師も23年に期待する。

 「年齢的なズブさというか、まったりした感じは出てきたが、馬場に出たら、しっかり走る。言うことないぐらい順調です。この馬のいいところを知っているジョッキーも強み。あくまで目標は天皇賞・春になりますが、ここでもいい競馬を期待しています」

 海外遠征を経験した馬が急成長を遂げるシーンを幾度となく見てきた。ディープボンドにも当てはまるのではないか。まだ奥があったことを証明する一年になる。昨年の天皇賞・春はタイトルホルダーの逃げに打つ手なく2着に甘んじたが、今年こそ最大のチャンス。完成領域に入った今年はイメージを一新する強さを見せてくれるかも。3連覇がかかる阪神大賞典がその証明になる。圧勝で決めて、主役として天皇賞・春に乗り込む。 

 《ディープボンドボンド連覇VTR》
 ▼21年 中山金杯の大敗(14着)で3番人気。が、菊花賞4着の3000メートルに戻って本領発揮。重馬場をものともせず終始楽な手応えで4番手から直線抜け出し、後続をちぎって捨てる。2着ユーキャンスマイルに5馬身差の圧勝。
 ▼22年 前年有馬記念での2着好走もあり圧倒的1番人気。和田竜は天皇賞・春を見据えて中団でタメを利かせたレースを意識する。満を持して4角捲って進出。アイアンバローズの粘りに一瞬ヒヤリとさせられたが3/4馬身競り落として連覇達成。

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2023年3月15日のニュース