【佐賀9R 第20回はがくれ大賞典】ヒストリーメーカーが混戦を断つ

[ 2023年3月12日 10:00 ]

佐賀競馬9R 出走表
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 この5年で4度の優勝を果たした“はがくれの鬼”エイシンニシパが不在。代わって先月末の時点では兵庫のスター・ジンギが登録していたが出場せず。今年は鬼不在の混戦はがくれ大賞典だ。

 本命に推したのはヒストリーメイカー。JRAでは20年2月阪神オープン「仁川S」を含む4勝を挙げ、昨年7月に小倉で行われたG3「プロキオンS」は14番人気ながら勝ち馬に半馬身差の2着と激走。手が届きそうで届かない、これが4度目のJRA重賞2着だった。移籍前最後のレースとなった昨年11月の阪神オープン「カノープスS」は東京大賞典、川崎記念を制してドバイWCに参戦するウシュバテソーロの2着。地力の高さは説明不要だ。

 23年から佐賀の手島厩舎に移籍し、初戦は姫路で行われた2月の「白鷺賞」。大会2連覇中だったジンギを抑えて1番人気に支持されると、アタマ差でジンギを振り切って9歳にして重賞初制覇を果たした。

 九州大賞典を4連覇するなど、佐賀中長距離界の絶対的エースだったグレイトパールが先月の佐賀記念を最後に引退。重賞初勝利を手土産に佐賀で初出走するヒストリーメイカーは、ここを勝ってエース争いに名乗りを上げるつもりだ。陣営も「順調。白鷺賞よりも状態はいい」と仕上がりに胸を張る。

 ヒストリーメイカー。実にいい名前ではないか。ここからは佐賀で新たな歴史をつくっていってもらおう。(本間 正則)

 (1)インウィクトス(真島調教師補佐)初めての長い距離でメンバーもそろっている。トビの大きい馬なので対応してくれたらいいね。

 (2)メイショウワザシ(宗形師)間隔の空いた前走を使って上積みがあるし状態はいい。コース経験もあるし、地元に強い馬はいるが何とか結果を出したい。

 (3)メイプルブラザー(大山師)追い切りはしっかりとやれた。中間はいい感じで進めることができている。馬場替わりも好材料だし、これから暖かくなる季節も合う。どんな競馬ができるのか楽しみ。

 (4)ヒストリーメイカー(手島師)ここまで順調。このメンバーだったら、1周目でペースが遅かったら自分でハナに立つ。それくらいのレースがしたい。白鷺賞より状態はいい。順調だけど輸送がない分、馬体重が増える。(馬体増を)10キロくらいに抑えてくれれば。

 (5)フワトロ(林師)毛ヅヤが良くなってきたし前走よりいい感じ。条件的にいいと思うので、あとは輸送をクリアできれば。

 (6)ウノピアットブリオ(坂井師)変わらずいい状態で来ている。これを維持してほしい。自分の走りをしてほしいね。

 (7)グリードパルフェ(田中師)前走と変わりなくきています。良くも悪くもなく、普通の状態ですね。メンバーがどうかというのはありますけど、善戦できれば…と思っています。

 (8)シャンパンクーペ(山田徹師)前走の白鷺賞から帰った後に針を打った。そこからどう、自分の競馬ができるかですね。

 (9)アイリッシュセンス(真島調教師補佐)ここに向けて順調に来た。相手関係がどうか。位置取りはゲートを出たなりで。砂をかぶってもついていける。

 (10)ミスカゴシマ(平山師)状態は変わらず。メンバーはそろっているが、前々に位置したい。ハナを含めて先行して、どこまで粘れるか。

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