【戸田ボート　ルーキーシリーズ第1戦】新開航　深い起こしから貫禄の逃げ

昨年に続きルーキーシリーズ第1戦を優勝で飾った新開
Photo By スポニチ

　1号艇の新開航（26＝福岡）がインを押し切り通算15回目のV。1年前の同大会に続く戸田連覇を決めた。

　決して楽なイン戦ではなかった。外枠の前付けにより起こしは100メートル付近。カドを選択したのがG1優勝経験を持つ栗城匠となれば、相当な技術が必要だ。しかし新開は「進入は想定内。1Mも絶対に捲ってくると思ったけれど仕上がりに自信があったし、しっかりスタートを入れれば大丈夫だと思っていた」。勘通りのコンマ11のトップスタートから攻めてくる栗城に合わせ冷静に対処した。

　年間125勝で22年の最多勝利選手に輝いただけではなく、10V勝は全選手でトップ。昨年12月には大村グランプリシリーズでSG初出場を果たすなど、多くを得ることができた。

　次走は若松の九州地区選。3月には平和島クラシックが待っている。「まだ記念で通用しない部分があるし、全てが課題。去年の成績を超えられるよう頑張りたい」。23年、トップレーサーを相手に戦う新開から目が離せない。