【ターコイズS】ミスニューヨーク　大外一気で連覇！得意の急坂で止まらず、M・デムーロ「凄い瞬発力」

＜ターコイズS＞レースを制したミスニューヨーク（左から2頭目）＝撮影・郡司　修
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　古馬牝馬ハンデ重賞「第8回ターコイズS」が17日、中山競馬場で行われ、M・デムーロ（43）騎乗の2番人気ミスニューヨークが華麗な大外一気で、昨年に続く連覇を達成。惜敗に終止符を打って重賞2勝目を挙げた。

　今年もミルコのムチがうなった直線。大得意の急坂。苦しむ先行馬を尻目にミスニューヨークの加速は止まらない。「この馬は中山競馬場が好きだし、馬場が合う。去年と同じ凄い瞬発力だった」。殊勲の鞍上は1年以上コンビを組み続けている相棒の首筋を優しく愛撫した。

　出遅れて最後方となった昨年とは違い、スタートは五分。二の脚はつかなかったが中団は確保した。「位置取りはペース次第だと思っていた。いいところを取れた」。前半3F35秒2は昨年より0秒9遅い流れ。発馬の成功が勝因につながった。直線は「ごちゃごちゃしないように外へ」進路を求め、自慢の末脚で突き抜けた。「前走（京成杯AH＝4着）はスペースが空かず、もったいない競馬になったので、うまくいって良かった」。安どの表情が印象的だった。

　見守った杉山晴師は「スタートも上手に出られたし、昨年からハンデが増えても勝ち切ってくれてうれしい。馬体重が安定しているし競走馬のかがみ。素晴らしい馬」と手放しに称賛。今後については「来年は明け6歳になるので、もう1年走るかどうか、オーナーとよく相談の上考えていきたい」と話すにとどめた。現役続行か繁殖か。どちらにせよ、極上の瞬発力を証明した2つ目の重賞タイトルはミスニューヨークの馬生に大きな意義を持つ。

　◆ミスニューヨーク　父キングズベスト　母マンハッタンミート（母の父マンハッタンカフェ）17年4月10日生まれ　牝5歳　栗東・杉山晴厩舎所属　馬主・高昭牧場　生産者・北海道浦河町の高昭牧場　戦績22戦6勝　総獲得賞金1億8383万7000円　馬名は女性＋ニューヨーク（母名から連想）。