【マイルCS】小笹芳央オーナー ホウオウアマゾンで兄も続く!第一印象「ただものではない」

[ 2022年11月16日 05:30 ]

G1ウイーク「時の人」

本紙のインタビューに答える株式会社リンクアンドモチベーション・小笹芳央代表取締役会長
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 秋のG1企画「時の人」。マイルCSはホウオウアマゾンを所有する小笹芳央オーナー(61)にスポットを当てる。14年に馬主資格を取得した新進オーナーは先週のエリザベス女王杯に続くG1チャレンジ。弟・公也氏も馬主、先のJBCクラシックでJpn1制覇を果たした。兄も続くことができるか。管理する矢作師への思いや意気込みを聞いた。

 ――ホウオウアマゾンで2週連続G1挑戦。先週のエリザベス女王杯のホウオウエミーズは18番人気で7着でした。
 「重い馬場なら頑張ってくれるかなと思っていました。恵みの雨になりましたね。大満足でした」

 ――昨年はホウオウイクセル(フラワーC)でオーナーとして重賞初制覇。25度目の重賞挑戦でした。
 「コロナの影響もあって無観客でした。競馬仲間で集まって、家でテレビ観戦をしていました。勝てたので大盛り上がりしましたね。その翌月にホウオウアマゾンでアーリントンCを勝つことができた。この感じなら何回も勝てるかなと思っていたんですが…。そう甘くはないですね。悔しい思いをしています」

 ――ホウオウアマゾンとの出合い、第一印象は?
 「セレクトセールで購入した馬なんですけど、結構競り合ったんですよね。頑張って競り落としました。それから1年後に見に行きました。筋力の凄さというか、これは“ただものではないな”と思ったのは覚えています」

 ――管理する矢作厩舎にはホウオウアマゾンをはじめ、所有馬を預託されています。
 「馬主1年目からのお付き合い。14年に馬主を始めた当時、相場も分からなかった。5000万円で2頭というところからのスタート。そのうちの1頭を矢作厩舎で管理していただきました。毎年、セレクトセールでは矢作先生の意見を聞き、有力血統の馬を1世代1頭預かっていただいています。馬主経済のことをよく理解してくださる方。きっちりとレースも使ってくれますし、好感が持てて信頼のできる方です。矢作厩舎も先週は福島記念でユニコーンライオンが勝ちました。ホウオウアマゾンにも期待しています」

 ――弟の公也さんも馬主として活躍。
 「テーオーケインズが先日、JBCクラシックを勝ちました。僕より10年くらい早く馬主をやっているんですよね。馬主としては先輩になります。いつかG1でホウオウ対テーオーで戦ってみたい。月に2、3回は電話でしゃべっています。競馬の話もあれば、経営の話もあります」

 ――ホウオウアマゾンがいよいよマイルCSに出走、期待が高まります。
 「この馬は阪神のG2で3回2着に来ています。昨年のスワンSが3着。前走も期待していたけど10着でした。時計のかかる馬場の方がいいのかなと思います。強い馬もたくさん出てきますし、前走の成績からもあまり人気はないと思います。ジョッキーには気楽に乗ってほしいですね」

 ――最後に、馬主としての夢は?
 「まだ出走させたこともないんですけど、ダービーオーナーになりたいんですよね。いつかはダービーに出走させて、掲示板に載せて、いつかは勝ちたい。そういうご縁に恵まれたらと思います。馬主であることは生活の彩り。私から競馬を取ったら…。仕事しか残らないですからね。今は家で競馬を観戦していることが多いです。有馬記念も仲間内で集まって、ご飯でも食べながらテレビで見ようかという話をしているんです」

 ◇小笹 芳央(おざさ・よしひさ)1961年(昭36)5月18日生まれ、大阪府出身の61歳。早大政治経済学部卒業後、リクルート入社。00年に経営コンサルティングを主とする株式会社リンクアンドモチベーションを設立。同社代表取締役社長に就任。13年から代表取締役会長。14年に馬主資格取得。「ホウオウ」の冠名で競走馬を所有。17年オークス(ホウオウパフューム)でG1初出走。今回が14回目のG1挑戦となる。「テーオー」の冠名で知られる小笹公也(ともや)氏は弟。

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