タイキシャトル死す 28歳、老衰による心不全で ジャックルマロワ賞などG1を5勝

[ 2022年8月17日 11:03 ]

98年マイルCSを圧勝したタイキシャトル(左)
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 仏G1のジャックルマロワ賞などを制し、98年の年度代表馬に選ばれたタイキシャトル(牡、父デヴィルズバッグ)が17日、北海道新冠町のノーザンレイクで死んだ。認定NPO法人引退馬協会が発表した。28歳だった。

 引退馬協会は「訃報:タイキシャトル」のタイトルでホームページを更新。「悲しいお知らせです。今朝17日の午前5時頃、タイキシャトルが馬房で亡くなっていました」と伝えた。

 さらに、「馬房には荒れた様子もなく、寝ている間に安らかに旅立ったものと思われ、獣医師の死亡診断でも、老衰による心不全とのことでした。年齢的な衰えはあったため、獣医師からはいつ何があってもおかしくないと言われていましたが、昨日もいつも通り元気に過ごし食欲も大変旺盛で、ノーザンレイク場長の川越さんの足を踏むいつものいたずらをしていたそうです。夜飼いの際も元気に食べ、午後10時過ぎに厩舎をあとにした時もいつもと変わらない様子だったとのことでした。享年28歳でした」と綴った。

 現役時代は13戦11勝。3歳時にマイルCSとスプリンターズSを制覇。4歳を迎え、京王杯SCと安田記念を連勝すると、フランス遠征を敢行。仏の最高峰のマイル戦であるジャックルマロワ賞を制し、1週前にモーリスドゲスト賞を制したシーキングザパールに続き、日本馬として2頭目の海外G1制覇を成し遂げた。その後は帰国してマイルCSで連覇達成。ラストランのスプリンターズSは3着に敗れたものの、この年の年度代表馬に選ばれた。短距離専門の馬が年度代表馬となったのは初めて。また、99年には顕彰馬に選定されて、歴史的名馬の地位を確固たるものにした。

 種牡馬としてはウインクリューガー、メイショウボーラー、サマーウインドなど、多くの活躍馬を輩出。また、母の父としてもワンアンドオンリーやストレイトガール、レーヌミノルなどを送り出している。

 17年限りで種牡馬を引退。18年からは北海道日高町のヴェルサイユファームで過ごし、昨年6月にノーザンレイクに移動していた。

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