【阪神牝馬S】9番人気メイショウミモザが母子重賞制覇 母メイショウベルーガばり末脚さく裂

[ 2022年4月10日 05:30 ]

<阪神牝馬S>メイショウミモザで勝利しガッツポーズの鮫島駿(撮影・亀井 直樹)
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 G2「阪神牝馬S」が9日行われ、9番人気メイショウミモザが直線での追い比べを制し、初重賞制覇。母メイショウベルーガとの母子重賞制覇を達成した。

 母の京都大賞典(10年)制覇を思い出す決め手だった。直線、インからするすると脚を伸ばす。クリスティをかわすと、アンドヴァラナウト、デゼルが迫ったところでもうひと伸びした。鮫島駿は「スタートに課題のある馬だが、そこをしっかり決めようと。人気もないので道中はロスなく行こうと思っていた。4角から直線にかけて少し狭くなるところがあったが、勝負根性で割ってくれた」と振り返った。

 父ハーツクライ。昨年8月に天国へと旅立った母メイショウベルーガとも中長距離で活躍したが、娘は短距離路線。テンションの高さによるものだったが、選択肢を広げるために臨んだ、19年10月の未勝利戦以来となる23戦ぶりのマイル戦で結果を出した。池添兼師は「うまく乗ってくれた。ベルーガもいなくなってしまったから、いい後継者になってくれれば」と喜びを口にした。

 優先出走権を獲得したヴィクトリアマイル(5月15日、東京)については「これから考えます」(同師)と明言はしなかったが、本格化した良血馬の次走が楽しみだ。

 ◆メイショウミモザ 父ハーツクライ 母メイショウベルーガ(母の父フレンチデピュティ)17年4月24日生まれ 牝5歳 栗東・池添兼厩舎所属 馬主・松本好雄氏 生産者・北海道浦河町の三嶋牧場 戦績26戦5勝(重賞初勝利) 総獲得賞金1億3279万9000円。馬名の由来は冠名+アカシア。

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2022年4月10日のニュース