【ファルコンS】父ビッグアーサー譲り快速トウシンマカオ!戸崎も高評価「重賞級」

[ 2022年3月16日 05:30 ]

トウシンマカオ
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 3日間開催の口火を切るのは土曜中京メイン「第36回ファルコンS」。3歳世代のスピード自慢が一堂に会したG3で堂々主役を張るのがトウシンマカオ(牡=高柳瑞)だ。16年高松宮記念を制したビッグアーサーの初年度産駒。同産駒初の重賞タイトルに向けて、目下の好調を維持している。

 戦歴上位は出走柱からも明らか。メンバーでただ1頭、重量57キロを背負うトウシンマカオ。京王杯2歳S2着、リステッド競走のクロッカスS優勝で賞金面では春のG1出走は“当確”だが、得意の7F重賞でさらなる上積みを狙う。

 スプリント王者だった父ビッグアーサー初年度産駒の代表格。今回でデビューから5戦連続のコンビとなる戸崎は新馬戦前から「重賞級」のジャッジを口にしていた。父譲りの速力とパワーは稽古からものが違う。9日の1週前追い(Wコース5F67秒7~1F11秒9)は、当週出走ラブリネスオーバー(フィリーズレビュー5着)を3馬身追走して2馬身先着と相手にせず。鞍上に「いい意味で平行線。しっかり動けていた」と言わしめた。

 昨年11月の京王杯2歳Sから中5→5→6週とほぼ等間隔で4戦目。高柳瑞師は「調子は上下しないタイプ」と好調キープを強調する。その間にはG1(朝日杯FS=6着)にも挑戦。直線半ばで一時先頭に立つ果敢なレースで世代の頂点を一瞬夢見た。「現状ではベストだと思う」(高柳瑞師)という7Fに戻した前走のクロッカスSは貫禄勝ち。「スタートを決めて、いいポジションを取って、しまいまでしっかりしていた。いい競馬だった」。テン良し、中良し、しまい良し。良績集中の左回り7Fでは崩れるシーンは想像しにくい。

 2年前にはラウダシオンがクロッカスS(1着)→ファルコンS(2着)と同じローテーションからNHKマイルCを制した。同馬はリアルインパクトの初年度産駒だったことも共通項。まずは、この得意条件でビッグアーサー産駒初のJRA重賞制覇をつかみ取る。その先のさらなる栄光を見据えて。

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2022年3月16日のニュース