【スプリンターズS】シヴァージ 切れ味戻った、野中師「展開ドハマりしそう」

[ 2021年10月1日 05:30 ]

春の雪辱を狙うシヴァージ
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 電撃の6F戦スプリンターズSは例年、荒れる傾向にある。過去10年を振り返ると一昨年こそ平穏(2→3→1番人気)に収まったが、それ以外は毎年必ず7番人気以下の伏兵が馬券に絡んでいる。3連単6桁配当も5度飛び出しており、今年も波乱のニオイをプンプン漂わせている?!最前線記者がえりすぐりの穴馬をピックアップする新連載「G1リベンジャーズ」で高配当をゲットしよう。

 G1開幕戦のスプリンターズSは魅力あふれる穴馬が満載。水曜のクリノガウディー、木曜のアウィルアウェイは元時計班だった新谷から見れば、飛びつきたくなる最終追い切りの動きを披露した。ただ、その2頭をも上回る好調度を感じたのがシヴァージだ。木曜朝、野中師を直撃。ジャッジを聞いた。「追い切りを見て安心した。本来の切れが戻ってきた」と納得の表情を浮かべた後、「先週のCWは時計(6F80秒6)は出ていたけど重苦しかった。今週は活発な動きだった。(前走より)プラス体重かもしれないけど走れる態勢に仕上がった」と太鼓判を押した。

 前走パラダイスS5着から3カ月ぶりでも指揮官は仕上がりに自信を持つ。他に不安点を挙げるとすれば、初めて経験する中山芝1200メートルの舞台。その点についても「シヴァージは直線平たんのコースよりも坂があった方がいいタイプ」と分析する。4歳暮れの阪神C(7着)で芝に転向した後の11戦でメンバー最速の上がり3Fを8度記録。最大の持ち味の決め手は直線がタフな中山の急坂でさらに生きるとイメージしていた。

 今年は例年以上に速い馬がそろった。展開面のバックアップも期待できる。大方の展開予想はモズスーパーフレア、ビアンフェのハナ争い。速力のあるレシステンシアが好位に付ければハイペースは免れ得ない。「あんまり言いたくないけど、普通にいけば展開は“ドハマリ”しそう」とニヤリ。

 シルクロードSで待望の初重賞制覇を飾り、悲願G1獲りが見えた高松宮記念は、アクシデント(脚部外傷)で無念のリタイア。春のリベンジへ。自信を持って東上する。

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2021年10月1日のニュース