【大井・東京記念】フレッチャビアンカ抜け出しV、猛追しのぎ南関重賞初制覇

[ 2021年9月9日 05:30 ]

東京記念を制覇したフレッチャビアンカ
Photo By スポニチ

 伝統の長距離重賞「第58回東京記念」(S1)が8日、大井競馬場で行われた。4番人気のフレッチャビアンカが直線抜け出し優勝、南関東重賞初制覇した。手綱を取った御神本は12年(スマートインパルス)以来2度目のこのレース制覇。また、5着までに「第31回埼玉新聞栄冠賞」(S3、10月20日、浦和)への優先出走権が与えられた。

 さすがの御神本もヒヤッとした勝利だった。「抜け出してから遊ぶところがある、と(陣営から)聞いていたが、この手応えなら大丈夫だろうと仕掛けたが…最後は首差まで詰め寄られた」。思わず頭をかいたが、そこが馬の底力だった。

 道中は中団で折り合い、仕掛けたのは2周目3コーナー。絶好の手応えで徐々にポジションを上げると直線は先に抜け出した2頭の外に持ち出した。残り200メートルを切ったところでハナに立って押し切った。

 「無事結果を出せてホッとした。初めてまたがったが凄く成長している感じ。先が楽しみな一頭」と御神本は将来性に太鼓判を押した。デビューから北海道→南関東→岩手→南関東と移籍を繰り返したがまだ4歳。長距離界に現れた新星の今後が楽しみだ。

 ◆フレッチャビアンカ 父キンシャサノキセキ 母スイートスズラン(母の父シンボリクリスエス) 牡4歳 船橋・川島正一厩舎 馬主・大久保和夫氏 生産者・北海道日高町のシンボリ牧場 戦績22戦8勝(南関東7戦2勝) 総獲得賞金7720万5000円 重賞は20年ダービーグランプリ以来5勝目。

 ▼2着エメリミット(山口)調子が上がって復活してきている。追い比べならまた違ったと思うが今日は勝ち馬の切れ味が上だった。

 ▼3着フィアットルクス(本橋)気持ちは前向きで体も問題なかったが、最後もうひと伸び足りなかったのは休み明けの分かな。

続きを表示

2021年9月9日のニュース