【函館2歳S】ナムラリコリス 現2歳世代重賞一番乗り、泉谷は2年目同期で初V

[ 2021年7月18日 05:30 ]

大外からの急襲で先行する(6)カイカノキセキを交わしゴールした(11)ナムラリコリス(撮影・千葉茂)
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 JRA2歳重賞第1弾「第53回函館2歳S」は好位追走の3番人気ナムラリコリス(牝=大橋)が抜け出し、現2歳世代初の重賞初V。騎乗した2年目の泉谷楓真(19)は、同期のJRA重賞一番乗りを飾った。

 重賞挑戦6度目でJRA重賞初Vの泉谷は「素直にうれしい。行く馬を見ながら、先行馬の後ろで理想的な競馬ができた。(自身の)初重賞に時間はかかったが、結果が出て良かった」と笑顔。新馬はポメランチャに屈したが、前走の未勝利戦は実にクレバーな騎乗を見せた。「勝ったら次はこの番組(函館2歳S)と思ったので、肩ムチ程度にムキになり過ぎないようにした」と配慮した騎乗が、中1週の強行軍となった愛馬の初重賞を後押しした。

 ニホンピロアワーズ、ナムラタイタンでダート界を沸かせた大橋師は7年ぶりの重賞5勝目。同師は「センスあるよね。牝馬の割に体もある。ジョッキーも行く馬を行かせ、うまく乗った」と鞍上を称賛した。

 鞍上&指揮官とも「距離は延びても問題ない」と口をそろえた。NHKマイルC優勝馬ジョーカプチーノが送り出した自在派。指揮官は「3戦使ったので1回休ませます。このまま乗せてあげたい」と若武者19歳とともに阪神JF&来春桜花賞の夢舞台を見据えた。

 ◇ナムラリコリス 父ジョーカプチーノ 母ナムラキッス(母の父マツリダゴッホ)19年4月26日生まれ 栗東・大橋厩舎所属 馬主・奈村睦弘氏 生産者・北海道浦河町桑田正己氏 戦績3戦2勝 総獲得賞金3929万9000円。馬名の由来は冠名+花の名前。

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