【青葉賞】ワンダフルタウンVでダービー切符!大接戦鼻差しのぎ、皐月賞馬エフフォーリア待ってろ

[ 2021年5月2日 05:30 ]

青葉賞を制したワンダフルタウン(中央)=撮影・郡司 修
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 ダービートライアル「第28回青葉賞」が1日、東京競馬場で行われ、和田竜二(43)騎乗の3番人気ワンダフルタウン(牡=高橋義)が大接戦を制し重賞2勝目。2着キングストンボーイ(牡=藤沢和)と共にダービー(30日、東京)の優先出走権を獲得した。

 鼻差の大接戦。検量室前、着順を確認して安どの笑みに変わったのはワンダフルタウンの和田竜だ。「最後まで勝ったかどうか分からなかった。何とかしのいでくれ、と追っていた。皐月賞の強い馬に挑戦状を叩きつけたいと思っていたので、勝って本番に胸を張って向かえて何より」

 スタートを決め、先行勢の後ろを確保。「ゲートは上達しているし、内枠だったので好位につけたいと考えていた。ペースも流れてこの馬にとっては走りやすい展開だった」。絶好の手応えのまま府中の長い直線へ。残り200メートル。満を持して抜け出すと、内から1番人気キングストンボーイが迫ってきた。「休み明けは手応えほど伸びないのがこの馬のパターンだけど、それでもしのいでくれた。成長を感じた」。苦手とする休み明けで勝ち切った意義は大きい。

 爪不安により皐月賞をパス。5カ月ぶりの実戦に懸念がないわけではなかった。高橋義師は「今年に入って、1月の時点でも歩様が悪かった。正直、春のクラシックは難しいんじゃないか、と考えた時期もあった」と中間の調整を振り返る。懸命のケアを施し、ターフに戻ってきたが、フルパワーで戦えたわけではない。「今日は左前脚の落鉄もあったし課題は残る」。師は最後まで表情を崩さなかった。裏を返せば、本番に向けて伸びしろはたっぷり。和田竜は「今年のクラシックはこの馬でと思っていた。次はもっと良くなるはず」と確かな手応えを伝えた。2日は天皇賞・春で有力馬ディープボンドに騎乗するいぶし銀は、最後に「ダービーも楽しみにしておいてください」。不敵なひと言を残して、決戦の地・仁川へと向かった。

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2021年5月2日のニュース