菜七子、まなみと史上初女性ワンツー達成に「一緒に乗っているのは新鮮ですね」

[ 2021年4月11日 05:30 ]

新潟7レースを制した藤田騎乗のオパールシャルム(右)と2着の永島騎乗のランランウイング(撮影・郡司 修)
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 華やかな新時代の到来。10日の新潟7Rでオパールシャルム騎乗の藤田菜七子(23)、ランランウイング騎乗の永島まなみ(18)が1、2着となり、史上初のJRA女性騎手によるワンツー決着となった。藤田は「逃げたかったので行く気で出しました。理想通りです。私がデビューしてから(他に現役の)女性ジョッキーがいなかったので一緒に乗っているのは新鮮ですね」と汗を拭った。

 ゲートが開いた直後に火花が散った7R。2番枠の永島がハナを狙うが、4番枠からパワフルに追った藤田が先頭奪取。そのまま強気のレースメークでゴールを駆け抜けた。藤田は6Rピクシーカットに続く、この日2勝目。0秒2差の2着に泣いた永島は「逃げようとしましたが、藤田さんの方が速かったです。ゲートや全てで凄さを感じた。憧れの先輩と乗れるのが凄くうれしいですけど、悔しいです。あ~勝ちたかった」と天を仰いだ。

 また、3Rでは4週連続V中の古川奈穂(20)を加えた女性騎手3人の競演が実現。JRA女性騎手の3人同時騎乗は98年9月13日中山2R(田村真来、牧原由貴子、板倉真由子)以来、22年7カ月ぶりとなった。3Rで最先着4着となった古川奈は「注目を集める中で結果を残す藤田さんは凄いと思います。女性騎手というところで、これからも聞きたいことがたくさんあるので、学ばせていただきたいです」と初々しかった。

 3人それぞれが存在感を示した新潟開幕日。中でも先輩の貫禄を示した藤田は「デビューしてから1カ月だけど2人は私から見てもかっこいいなと思う。凄く真面目なのでもっとリラックスしてもらえれば(笑い)。競馬学校にいる子も含めて、これからはこういうことが当たり前になっていくはず」と笑顔。3人のなでしこ騎手たちを中心に、競馬界が新たな時代を迎えようとしている。

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2021年4月11日のニュース