好素材カラー本田重と連勝街道歩む

[ 2020年11月6日 05:30 ]

休み明けで準重賞を制し、更なる飛躍を誓うカラースキーム
Photo By スポニチ

 【大いに気になる】「あ~疲れた。今日はうまいものが食いたい」。そう言って本田重が充実感たっぷりの表情を見せた。それは10月27日に船橋で行われた準重賞「クイーンズオーディション」をカラースキームで逃げ切った直後のこと。それもそのはず。この馬の負担重量は51キロ。時間をかけての厳しい減量を余儀なくされたからだ。

 そのかいあってのVゴール。最後は差してきたアブソルートクインに半馬身差まで詰め寄られたが押し切って「最後は重量差が生きた」と振り返った。転入初戦にまたがった時から「凄く背中の感触が良かった。このまま成長したらどんな馬になるんだろう」と素質を買っていた。「トモが緩い感じだがまだ2歳。それに休み明けだった分を考えればもっともっと良くなる。落ち着きが出てきたし、先が楽しみ」と賛辞を惜しまない。6カ月の休養を挟んで馬体重21キロ増での出走だったが「体高も伸びたし全て成長分。距離はもう少し短い方がいいかも」とは渡辺和師。記者にとっては重賞制覇まで追いかけられる馬の見立て。次走は権利を獲ったクイーン賞(12月3日、船橋)をにらみながら自己条件の短距離も視野に入れている。「重賞なら正重(本田)にまた減量してもらわないといけないが、いいレースがあれば自己条件で賞金を積みたい気持ちもある」と同師。さらなる飛躍へ、好素材の牝馬が再び連勝街道を歩んでいく。 

続きを表示

2020年11月6日のニュース