【皐月賞】フラッグ、Superな仕上がり!国枝師、牡馬クラシック初Vへ「100に近い」

[ 2020年4月16日 05:30 ]

サトノラディウス(右)と併せ追い切るサトノフラッグ(撮影・郡司 修)
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 弥生賞馬・サトノフラッグは抜群の動きを見せ、文句なしの仕上がり。管理する国枝栄師(65)にとっても初の牡馬クラシック制覇に向け、万全の態勢が整った。

 サトノフラッグの最終追いはやや重のWコース。サトノラディウス(4歳3勝クラス)を2馬身追走し、馬なりながら鋭く脚を伸ばして併入した。正直、見た目では軽いと思った。だけど時計を見てびっくり。5F65秒6~1F11秒8!8日の1週前追いはWコース(良馬場)で、しまい強めに追われての5F63秒6~1F11秒7。良馬場で追われた1週前と、道悪で馬なりの今回で、ラスト1Fは0秒1しか変わらない。スピード感を感じさせない好時計。これだけで調子の良さがうかがえる。国枝師は「今日はしまいの脚を伸ばす感じでサーッと。フットワークも落ち着きも望んでいたような感じ」と納得の表情。「状態は100に近いところにきたのかな」と胸を張る。

 「初戦は何をしていいかが分からず、もたついてしまった。1回使われてからはスイッチが入った感じ。どんどん上がってきている」。師がこう振り返るように新馬戦(6着)以降は3連勝。弥生賞ディープインパクト記念で快勝し、2強ムードに待ったをかけた。初騎乗のルメールは移動規制で調教に騎乗していないが「(レース映像を見て)フットワークが凄く良かった」と好感触。師も「あれだけの騎手だからイメージはできていると思う」と全幅の信頼を置く。

 アパパネ、アーモンドアイの3冠牝馬を育て上げるなどJRAのG1・16勝の名伯楽。だが不思議と牡馬クラシックには縁がなく、「世界中にクラシックがあって、ダービーがある。その中でこういう馬に巡り合えたのでチャンスをものにしたい」と力を込める。弥生賞→皐月賞は父ディープインパクトも歩んだ王道ローテ。フラッグが師の夢を乗せ、父の「軌跡」をたどる。

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2020年4月16日のニュース