菜七子“成長”今年5勝目!芝1400メートル以上で初勝利

[ 2018年4月9日 05:30 ]

福島5Rをマルーンエンブレムで勝利した藤田菜七子(左)
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 福島で菜七子が一つ成長した姿を披露した。5番人気マルーンエンブレムに騎乗した5Rは芝の2000メートル。中央25勝(今年5勝)目で初めて芝1400メートル以上のレースを勝利した。本人は「意識してないです」と話したが、デビュー年からコンスタントに乗り鞍を提供している小島師は称賛の言葉を並べた。「腹をくくって乗っていたから大したもの。以前と比べても落ち着いて乗っているね」

 最内枠からスタートすると道中は後方3番手。前残り傾向が強い福島開幕週でも脚をためることに専念する。3角手前で外からスムーズに加速すると、一気に先団へ。ブレのないフォームで左ムチを入れると、後続をあっさり1馬身1/4突き放した。菜七子は「体は小さいけど力強い。調教からいい脚を使うなと思っていて、レースでもはじけてくれると信じていました」と興奮気味に話した。

 小島師にとってもうれしい勝利だ。マルーンの母08年秋華賞馬ブラックエンブレムに、きょうだいのブライトエンブレム、アストラエンブレムは全て自身が手掛ける厩舎ゆかりの血統。「ちゃんと走ればこのくらいはやれると思っていた。3〜4角で内の馬が張った時に(菜七子が)慌てないで修正してくれたのがよかった」と笑顔を見せた。

 菜七子は前日土曜(福島)も伏兵を2度3着に導くなど、キラリと光る騎乗が増えてきた。地方2勝を含め、G1騎乗の権利獲得まで残り4勝。夢舞台へのカウントダウンを加速させる菜七子。進化した姿から目が離せない。

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2018年4月9日のニュース