【弥生賞】カデナ“福永仕様”へ!坂路で12秒8も「目標は先」

[ 2017年3月2日 05:30 ]

今週復帰する福永を背に、坂路単走で追い切るカデナ
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 単刀直入に言えば“まずまず”という表現がぴったりか。昨秋の京都2歳Sを制した“西の横綱候補”カデナが弥生賞で始動する。最終追いは坂路単走で4F54秒4〜1F12秒8。時計は極めて地味だが中竹厩舎らしく開門から時間がたち、荒れた馬場での追い切りだっただけに参考程度と捉えるべき。付け加えれば福永の手綱はほとんど動くところがなかった。あとは背中越しに伝わる感触がどうだったか。先週土曜から付きっきりで調教をつけている福永の、現状へのジャッジは的確に違いない。

 「息遣いは悪くなかったね。体にいくらか余裕があるし、あまり目立つ時計は出ていないけど、目標は先だから。これでどれぐらいの競馬をしてくれるかでしょう」

 しっかりと負荷をかけられたのは先週の1本だけ。しかも坂路オンリーでの調整とあって、万全の仕上げではない。ただ、決して計算違いがあったわけでもない。先を見据えたつくりができるのは、賞金面でクラシック出走を確実にしている者の強みとも言える。中竹師の口調からは余裕がうかがえる。

 「しっかりとは仕上げていないけど、皐月賞に向けての一戦としては思った通りだね。体つきのメリハリがはっきりしてきて、見た目にも成長を感じる。本質的には広いコースの方が合っていると思うけど、中山2000メートルもこなしてくれるんじゃないかな」

 ここも結果が欲しいのはもちろんだが、あくまで目標は皐月賞、そしてダービーだ。「この馬の鞍上に指名してもらえて、自分仕様につくるために関わることを許してくれて、やりがいがある」と福永は感謝。中竹師も「祐一が付きっきりでやってくれて、本当にありがたい」。来る春に向けて“チーム・カデナ”の一体感が頼もしい。

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2017年3月2日のニュース