【関屋記念】ヤングマンパワー“若き力”が秋のG1戦線に殴り込む

[ 2016年8月9日 05:30 ]

水を浴びるヤングマンパワーの圧倒的目力!

 開幕したリオ五輪とともに夏競馬でも熱い戦いが行われている。今週の新潟メインはサマーマイルシリーズの第2戦「第51回関屋記念」。注目は3歳以来の重賞2勝目を狙うヤングマンパワー。前走快勝した多摩川Sでは酷量ともいえる58キロを背負いながら、1分32秒台の時計を叩き出すハイパフォーマンス。手塚師が「夏場の方がいいタイプ」と認める4歳馬にとって賞金を加算し秋のG1シリーズ参戦へ負けられない一戦となる。

【関屋記念】

 ヤングアスリートたちの活躍が期待されるリオ五輪。競馬界の“若き力”も、4歳夏を迎えて本格化ムードを漂わせている。関屋記念で、3歳春のアーリントンC以来となる重賞2勝目を狙うヤングマンパワー。管理する手塚師は「秋に重賞戦線を進むには、ここで賞金を加算しておかないと」と気合十分だ。

 早い時期に重賞タイトルを獲得したものの、その後は昨年の関屋記念3着をはじめ、賞金が加算される「重賞2着、オープン特別1着」にあと一歩届かないレースばかり。4歳を迎えた今年も福島民報杯→谷川岳Sとオープン特別で連続2着しながら、1600万下に降級となってしまった。

 それでも、条件クラスからの再出発となった前走・多摩川Sを制して1戦でオープンに復帰。それもトップハンデ58キロを背負い、プリンシパルS優勝の実績を持つ2着ベルキャニオンの猛追をしのぐという中身の濃い勝ちっぷり。指揮官も「準オープンでも強いメンバーだったし、58キロで1分32秒台の時計で走れたのは自信になった」と、大きな手応えを得た様子だ。

 前走後は関屋記念に目標を定めて短期放牧へ。7月中旬に帰厩後は順調に乗り込まれ、3日の坂路での1週前追いは強めに追われて4F53秒1をマーク。手塚師は「前回も良かったが、今回も同じくらいの出来で臨めそう。夏場の方がいいタイプだし、最近は馬体重が安定。レース内容も安定した」と、すっかり軌道に乗った愛馬に目を細める。

 関屋記念を勝てばサマーマイルシリーズ王者のタイトルも視界に入るが、師は「(シリーズ最終戦の)京成杯AHを使うつもりはない」ときっぱり。狙うは秋のG1シリーズ参戦。賞金加算に向け、ここに全力投球の構えだ。「過去の対戦比較を考えても十分に楽しみを持って臨める」と手塚師。実りの秋へ、真夏の越後路で勝負の鞍を迎える。

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2016年8月9日のニュース