【函館スプリントS】同レース2頭追い切り村田の胸中

[ 2016年6月16日 05:30 ]

 【東西ドキュメント・函館=15日】気温14度で低い雲に覆われ、小雨交じりの冷たい風が鋭く吹き抜けていく。函館競馬場の想定外の寒さに震え上がる鳥谷越とは対照的に、函館スプリントSに出走するヤマニンプチガトーの追い切りを終えた村田の表情と言葉は実に熱かった。「凄くいい。今までで一番かも」

 Wコースで4Fから軽く脚を伸ばす最終調整。確かに、動きが機敏で集中力も感じられる。「メンバーは強いが、うまく展開が向けば」と続けた村田には、気になるライバルがいる。ヤマニンプチガトーの直後、やはり函館スプリントSに出走するソルヴェイグの追い切りにも騎乗(レースは丸田)。「こっちも本当にいい馬。50キロで出られるし、まだ成長しそう」と素質の高さを絶賛しながらも「でも、負けたくない」と勝負師の顔で言い切った。

 開幕週に行われる函館スプリントSは“先行有利”のイメージだが、昨年はハイペースでティーハーフが追い込みV。今年も、後方待機の村田に展開がはまる可能性は十分にある。

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2016年6月16日のニュース