【尼崎・オールスター】鉄兵 顔も心も五郎丸に!狙うはSG初テッペン

[ 2016年5月24日 05:30 ]

3年ぶりにオールスターに出場する石渡。似ていると評判の五郎丸ポーズで気合

 16年のSG第2弾「第43回ボートレースオールスター」は24日、兵庫県尼崎市のボートレース尼崎で開幕する。ファン投票で出場選手を決定する唯一のSG競走。ラグビー日本代表のFB五郎丸歩(30=レッズ)のそっくりさんとして人気急上昇中の石渡鉄兵(41=東京)は13年(第40回)の福岡以来3年ぶり5回目の出場。独特のルーティンで日本中を沸かせる五郎丸にあやかり、SG初優勝を狙う。

 両手を胸の前で組んで拝むしぐさはW杯で3勝を挙げ、空前のラグビーブームを巻き起こしたジャパンの立役者とそっくり。ボートレース界の五郎丸、石渡がオールスターでの大暴れを狙っている。「完全に五郎丸効果。ありがたい」。“江戸川テッペイ”として関東では押しも押されもせぬ人気者の石渡だが、ついに全国区となったか。今大会、2400票以上を獲得し、ファン投票40位で3年ぶりのオールスター返り咲きを果たした。

 W杯後のフィーバーの最中、近所で「(五郎丸に)似ている」と指摘されたのがきっかけ。昨年10月、住之江のG1高松宮記念の開会式でものまねを披露したところ、笑いの本場である大阪でドカンとウケた。「これはいけるのかな」と手応えをつかんだ。

 五郎丸のそっくりさんの噂はインターネットなどでも広がり、とうとう日本テレビ「ものまねグランプリ」(昨年12月放送)から出演オファーを受けた。オンエアでは「レースにない緊張だった。もうちょっと(ボートの)グランプリのことを宣伝したかったが、何もできずに終わった」。とはいえ、石渡の名前はボートレースの枠を超えて知れ渡った。収録現場で他のものまねの共演者と連絡先を交換するなど、交流を深めたこともいい思い出となった。

 五郎丸本人と直接の面識はないが、石渡は「うまく乗っからせてもらった。お礼を言いたい」と感謝する。そして聞きたいことがある。五郎丸をはじめとするエディージャパンは「日本ラグビーの歴史を変える」をスローガンに、強豪南アフリカを倒して世紀のジャイアントキリングを実現した。「実際に歴史を変えたじゃないですか。どうやってそこまで気持ちを持っていったのか…」

 外見が似ているところからスタートした五郎丸への興味だが、今、石渡が知りたいのは五郎丸の心のつくり方。SG優勝に向け、石渡は自分を変えるチャンスを五郎丸から見いだそうとしている。「もう一回優勝戦に乗って、できればSGを獲ってみたい」。外見やルーティンだけでなく、五郎丸の心も、ものまねできた時、石渡は悲願をかなえるのかもしれない。

 ◆石渡 鉄兵(いしわた・てっぺい)1974年(昭49)12月6日、千葉県生まれの41歳。東京支部。74期として94年、多摩川で初出走。同期は辻栄蔵、守田俊介ら。10年10月、江戸川周年記念でG1初優勝。10年からつチャレンジカップなどSG優出3回。通算成績5464戦1500勝。優勝57回(G1・3)。1メートル60、54キロ。血液型O。

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