【ヴィクトリアM】クイーン 牝馬G1は2戦2勝!浜中の復帰祝いだ

[ 2016年5月10日 05:30 ]

ヴィクトリアMで主役を張るミッキークイーン

 今週行われる「第11回ヴィクトリアマイル」は史上最多7頭のG1馬が顔をそろえる豪華さ。なかでも断然の輝きを放つのが昨年の2冠馬ミッキークイーンだ。前哨戦の阪神牝馬Sは2着に甘んじたが、破格の切れ味は確認できた。鞍上に主戦の浜中が帰ってくる本番で、並み居る強豪を蹴散らしてみせるか。

【ヴィクトリアM】

 実力、臨戦過程、そして将来性から言えばミッキークイーンが不動の主役。前哨戦の阪神牝馬Sも勝ち馬スマートレイアーより2キロ重い56キロを背負いながらも首差の2着。マイル戦でも対応可能な末脚を印象付けた。担当の斉藤助手も状態の良さに胸を張る。

 「先週の追い切り(CWコース6F81秒3~1F11秒5)は内を回ったから時計は速くなったにしても、いい動きでしたね。馬は相当いいと思いますよ。ジョッキー(浜中)も“大丈夫”と言ってましたから」

 昨年は桜花賞こそ賞金的に出走がかなわなかったが、オークスに続き秋華賞を完勝。3歳にしてジャパンカップ挑戦に踏み切ったことからも期待の大きさが分かる。だが、死角を探すとすればマイルへの適性だろう。

 「トップスピードに入るまでに時間がかかりますからね。前走のルメールは初めてだったし、調教に乗って“瞬発力が凄い”と言ってましたから、スッと動けると思っていたんじゃないですかね」

 今回は鞍上に主戦の浜中が帰ってくる。クイーンの個性を知り尽くした鞍上なら能力を余すことなく引き出してくれそうだが、危ぐするのは先行馬の“前残り”だ。

 「牝馬同士だし、前走の競馬を見ると何とかなると思いますけど、距離はもう少しあった方がいい。それに今の前残りの馬場がどうなのかと…」斉藤助手は最後に不安もちらり。

 クイーンの絶対能力を信じながらも、昨年の3連単2000万円超のような波乱の可能性も捨てきれない。

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