【中山記念】リアルスティール結果にこだわる“2着はもういらない”

[ 2016年2月23日 05:30 ]

 リアルスティールは昨年のクラシックで主役候補と言われながらまさかの無冠。皐月賞(2着)、ダービー(4着)ではドゥラメンテに屈し、菊花賞でもキタサンブラックの首差2着に敗れた。その悔しさは「クラシックを勝てずに応援してくれる人に申し訳ない。勝たないといけない馬なので」という柿崎助手の口ぶりからにじみ出ている。

 菊花賞は2周目の向正面で他馬と接触し、折り合いを欠いた。「ベストの距離ではない」と振り返る長丁場でリズムを崩しながら、直線伸びてきた内容は評価できる。ただ求められるのは結果。前走後はじっくり休養に充て調整を進めてきた。「体重はさほど変わっていないんですが、他の厩舎の人に言われるくらい、首回りやトモの筋肉に厚みが増してきた。いい休みになりました。福永さんにも普段から乗ってもらっていますし、順調です」

 中山記念後はドバイ遠征を視野に入れている。「招待状が届いたら行くつもりです」と言うように、あくまで今回は前哨戦の位置づけだが「2着はもういらない。強い相手でも勝ちたいですし、どういう走りをしてくれるか楽しみ」と結果にもこだわる。宿敵ドゥラメンテをはじめ並み居る強豪を破り、胸を張って世界進出を狙っている。

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2016年2月23日のニュース