【阪神JF】アットザシーサイド無敗2歳女王へ!2戦連続上がり最速

[ 2015年12月8日 05:30 ]

3連勝で無敗女王を目指すアットザシーサイド

 史上10頭目(91年以降)の無敗女王へ。「第67回阪神JF」に2戦2勝のアットザシーサイドが登場。2戦とも最速の上がりをマーク。阪神は初めてだが外回りコースは絶好の舞台だ。母ルミナスハーバーは06年このレースで3着。母が果たせなかった戴冠へ、その娘が雪辱を期す。

【阪神JF】

 母の無念を晴らすべく一気の3連勝で2歳女王を狙う。アットザシーサイドの母ルミナスハーバーは06年の阪神JFで3着。勝ち馬のウオッカはその後64年ぶりに牝馬でダービーを制すなどG1・7勝を挙げた名牝。その相手にスピードの違いでハナを奪うと直線半ばまで先頭を譲らず粘り強さを見せた。あれから9年、万能型の父キングカメハメハのDNAを継いだ子供が初の大舞台に立つ。

 担当の川上助手は「牝馬だが普段からおとなしい性格。競馬でもスタートしてムキになって走っていかないので、最後にいい脚が使える。力はある馬なので強い相手でも楽しみ」と順調ぶりをアピールした。デビュー戦の京都新馬7Fは18頭のフルゲート。最内枠から中団インで折り合いをつけると、直線外に持ち出し上がり最速3F34秒9の末脚で差し切り。内回りコースで先行勢優位の馬場を、ラスト5完歩で捉える圧巻のレースで初陣を飾った。

 続く秋明菊賞は京都外回りの7F戦。デビュー戦同様に中団で脚をためると、直線は馬群を割って抜け出しV。追ってからの反応鋭く2戦続けて最速の上がりをマーク。川上助手は「レース後にジョッキー(ルメール)は引っ掛かる馬ではないし、マイルぐらいは大丈夫と言っていた」と期待十分に話す。

 デビューから在厩して緩めることなく乗り込まれ調整は順調。“浅見流”の日曜追いで、既に臨戦態勢は整っている。6日には坂路単走で4F55秒4~1F12秒7。中2週でしまいを伸ばす程度だったが、前肢をかき込むような力強いフットワークは時計以上の迫力。同助手は「先週の時点で体重は440キロ(前走比プラス2キロ)。カイバ食いは安定して、いい状態を維持できている」と好仕上がりを強調。

 阪神JFは外回りコースで施行された06年以降、勝ち馬は全て差し馬。上がり3Fの時計メンバー3位以内の馬が全て制しており、決め手で他を圧倒する同馬にとっては絶好の舞台。底見せぬ走りで名牝への第一歩をしるす。

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2015年12月8日のニュース