【尼崎・ヤングダービー】後藤、アイドル嫁の次はG1獲り!

[ 2015年9月22日 05:30 ]

レース前の調整をする後藤

 若手レーサーの登竜門、プレミアムG1「第2回ヤングダービー」が22日、兵庫県尼崎市のボートレース尼崎で開幕する。昨年のグランプリ覇者・茅原悠紀(28=岡山)ら精鋭がそろう中、虎視たんたんとタイトル奪取を狙うのが東京支部きってのイケメンレーサー・後藤翔之(しょうし、29)だ。今年6月にタレントの秋山莉奈(29)と結婚。以後、優勝3回の絶好調ぶり。ヤング世代の頂点へと一気に駆け上がる。

 公私ともに充実のイケメンに尼崎で大ブレークの予感が漂う。後藤は「年末や来年のSGを視野に入れ、無駄にしないように走りたい」とヤング世代の祭典をにらんだ。

 6月に「オシリーナ」の愛称で知られるタレントの莉奈夫人と電撃結婚し、世間を驚かせた。近況はG1初優出となった7月の福岡周年記念を含めて6節連続優出中。直前の江戸川で今年5回目の優勝を飾り、来年3月に平和島で開催されるSGクラシック出場に手が届くところまできた。

 “結婚効果”について、こう語った。「成績が上がっているのは確かなので影響はあると思います。ただ、(選手として)成長できているし技量も上がった。それが重なった(結果)と、自分では思っている」。選手として、一人の人間として、懸命に積み上げてきたものが、いい形で融合し、好結果につながったのだ。

 「家に帰れば迎えてくれる人がいる。(結婚生活には)いいところがたくさんある。(彼女は)優しいのでお酒を飲んでいるときは低カロリーのおつまみをスッと出してくれる」。体重管理が求められるボートレーサーの食事にも気を配る莉奈夫人。ただ、後藤はこんな言葉を夫人に投げつけてしまったことがある。「家にいるときくらい好きなものを食べさせてほしい」。もちろんその後、体重管理への相互理解は深まった。今は味付け卵を作って帰りを待つのが夫人の習慣となっている。

 幼少の頃から後藤はスポーツ万能。母の影響で始めたフェンシングは全国大会3位の腕前だ。何度も顔を合わせたのが、のちの北京五輪銀メダリスト・太田雄貴(29)。「当時から彼はズバぬけていた」と振り返る。高校時代は東京を離れ、サッカー強豪校の私立大分高へ。全国高校サッカー選手権にも出場した。小さい頃からスポーツ選手を目指したが、フェンシングやサッカーでは「上には上がいる」と痛感。ボートレーサーを目指した。

 13年後期にはF3でB2級陥落。昨年の第1回ヤングダービー(戸田)は初戦でフライング。決して順風満帆ではなかった。だが、最近は自分のリズムをつかみきった印象だ。「人より少し早いスタートで先行しながら展開を突くスタイルに変わってきた」と明かす。最高峰、SGの舞台で戦えるチャンスに一歩近づいた。「いきなりグランプリまで行こうとは思っていないが、一つステップアップしたい」。今回のヤングダービーは、その試金石だ。

 準優勝戦が行われる26日は結婚後初の莉奈夫人のバースデー。「その日にお祝いできない分、結果を出して喜ばせてあげたい」。タイトルを奪取し、待っていてくれる人の元へ、笑顔で帰ると誓った。

 ◆後藤 翔之(ごとう・しょうし)1986年(昭61)3月9日、東京都生まれの29歳。101期。同期は大池佑来、篠崎仁志、守屋美穂、北野輝季ら。07年多摩川一般戦でデビュー。08年下関一般戦で初優出初優勝。今年7月の福岡周年記念でG1初優出(6着)。通算1672戦377勝、優勝8回。趣味はスノーボード、旅行。1メートル69、55キロ。血液型O。

続きを表示

2015年9月22日のニュース