【京成杯AH】アルマディヴァン Vで“夏のマイル王”逆転戴冠

[ 2015年9月9日 05:30 ]

牡馬顔負けの勝負根性でサマーマイル王を逆転で狙うアルマディヴァン

 中山メーンはサマーマイルシリーズ最終戦「第60回京成杯AH」。同シリーズ3位につけるアルマディヴァンが、虎視たんたんと逆転を狙っている。

 女丈夫アルマディヴァンに、逆転王座の気配が漂っている。前走・関屋記念は勝ち馬レッドアリオンに0秒2差と小差の4着。直線で最短コースの内を思い切って狙ったが、前の3頭に進路をふさがれる不利で一度は減速した。しかし、食らい付くように再加速。牡馬顔負けの勝負根性は圧巻だった。高橋文師は「最後迷った感じだが、勝ちにいくにはああいう競馬しかない。直線で手前を替えるとグッと伸びていたし、ジョッキーの感触も悪くなかった」と奮闘に目を細めた。

 5歳を迎えた今年は重賞に挑戦。4戦してまだ勝ち星こそないが、全レースで人気を上回る堅実ぶりが目を引く。「体もメンタルも一回り成長した。オンとオフの切り替えができるようになって、我慢を覚えた」と師。「サマーマイルシリーズ」は中京記念2着→関屋記念4着で計8ポイント。11ポイントで首位タイのレッドアリオン&スマートオリオンに次ぐ3位につけており、京成杯AH優勝なら逆転王者に輝く。師は「出来は落ちてないし、流れに乗れるので小回りの中山でも大丈夫。雨が続きそうだがもともとダートっぽい走りで、道悪もこなすと思う」と熱い期待を込めた。

 勝てば開業4年目の高橋文厩舎にとって、初の重賞制覇。同師は「開業当初から預かっている馬。ここまで来れたのは厩舎としてもうれしい。この馬にはいつも助けてもらっているし、勉強させてもらっている」と愛馬との歩みを振り返る。サマーマイル王と厩舎の初重賞。2つの記録が懸かった“夏の決勝戦”から目が離せない。

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2015年9月9日のニュース