【まるがめ・レディースC】山川地元初Vへ、うどん県パワー引き出す

[ 2015年8月5日 05:30 ]

ドリーム戦5位からの巻き返しを狙う山川

 注目のドリーム戦は松本晶恵が力強い回り足を武器にまくり差して快勝。道中戦で平高奈菜の猛追を振り切った寺田千恵が2着。2日目に注目したいのが新ペラで5着に敗れた山川美由紀(48=香川)。地元で前人未到となる4度目の女王を目指すためにも2日目は負けられない。百戦錬磨の調整力と集中力でポイントアップを狙う。なお、初日9RでFを切った岸恵子は早くもポイント争いから離脱した。

 2日目は平山、平高を従え全国制覇を目指す香川3強の御大・山川に注目だ。

 昨年の三国大会では2走目の転覆で無念のリタイア。右足骨折で約3カ月の欠場を余儀なくされた。「昨年の夏は病院のベッドの上で過ごした」。山川にとって2年ぶりの猛暑。さすがに疲労を隠せないでいたが、「去年走れなかった分、今年は2倍走りたい」という強い思いがある。当然、調整の手を休めることはなかった。

 手にしたペラにはヒビが入っていた。そのヒビは叩けば割れる箇所だった。そのまま乗るか、叩いて割るか。厳しい選択を迫られた。「整備もペラ調整も正解が出るまでやる」。常日頃、こう口にする山川が選んだのは新ペラ交換。ドリーム戦は1Mで大きく振り込み5着に敗れたが何せ新ペラ。「合っていないというか…パワーがない」。前途多難なことは確かだが、調整の余地は残されている。

 2日目は好枠から6、12Rの2回乗り。戸田、多摩川、若松で女王の称号を得ている山川が初の地元Vを目指すには、ここでのポイントアップが絶対だ。

 連勝発進は魚谷、小野、香川。パワーに関しては行き足と乗り心地に合格点を出した魚谷が一歩リード。小野はスピードターンをサク裂。新ペラで調整途中の今井を道中戦で逆転し2勝目をマークした。香川は出足に手応え。またドリーム戦は2連対率トップの63号機を手にした松本が鮮やかなまくり差しで快勝。力強い回り足に納得の表情を浮かべた。

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2015年8月5日のニュース